クンドゥン
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クンドゥン
Kundun
監督マーティン・スコセッシ
製作総指揮ローラ・ファットリ
製作バーバラ・デ・ティーナ
脚本メリッサ・マシスン
音楽フィリップ・グラス
撮影監督ロジャー・ディーキンス
編集セルマ・スクリーンメーカー
配給東北新社
公開1997年
1999年5月
上映時間135分
製作国アメリカ
言語英語
チベット語
中国語
allcinema
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クンドゥン(原題: Kundun)はダライ・ラマ14世の半生を描いた、1997年アメリカ映画マーティン・スコセッシ監督、メリッサ・マシスン脚本。 1998年アカデミー賞に於いて4部門がノミネートされた。クンドゥンは、彼の尊称 Kundun (Presence:"存在"の意)に由来する。
目次

1 概要

2 あらすじ

3 その他

4 出演

5 関連作品

5.1 映画

5.2 書籍


6 関連項目

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概要

チベットの最高指導者ダライ・ラマ14世の、インド亡命に至るまでの前半生を描いた伝記映画。ダライ・ラマ14世自身がさまざまなアドバイスを提供し、出演者もダライ・ラマの甥の息子が主役を演じ、母親役もダライ・ラマの実母の親族など、俳優としては素人の亡命チベットが大多数。撮影は当初インド北部が予定されたが叶わず、チベット高原に見た目がよく似たモロッコで行われた。

脚本は自身がチベット仏教に帰依したメリッサ・マシソン(当時は俳優ハリソン・フォードの妻)。監督はイタリア系移民の子でカトリックの教育で育ったマーティン・スコセッシで、音楽のフィリップ・グラスもチベット仏教徒。題名は、チベット人がダライ・ラマに敬愛と親愛の情を込めて呼ぶときの呼称で、「尊いもの」というような意味。


あらすじ

1937年、僧侶の召使いに変装した高僧がチベット東部アムド(現・中華人民共和国青海省)の田舎にある質素な農家に立ち寄る。その家のラモ・ドンドゥプという末っ子の幼児は高僧になつき、彼が首にかけている数珠を「これは僕のだ」と言い張る。今度は本来の服装で家を尋ねた高僧は、誰か著名な高僧の遺品を、よく似た物品と並べてラモ(「守護者」の意)に見せると、ラモはことごとく本物の遺品を言い当てる。高僧たちは感動し、思わず「クンドゥン」と呟く。どうやらラモは誰か活仏の転生者として認定されたらしい。だがそのこと自体は、ラモの家族にとって名誉なことではあるが、そんなに珍しいことにも思えなかった。

2年後、迎えに来た僧侶たちに連れられ、ラモ少年と家族はラサへ向かう。すでに近所の僧院で修行する身のハモの長兄は「お前は立派なお坊さんになるんだよ。怖がることはない。こうやって見つけられた子どもは今までにもたくさんいたし、これからだっている」と言う。宿営地で頭が剃られるのをいやがって逃げ出したラモは、摂政のレティン・リンポチェのテントに逃げ込む。レティンは彼を「クンドゥン」と呼び、生きとし生けるものすべてを愛するために、またこの世に生まれ変わって来たのだと告げる。

なにやら仰々しい儀式で上座に座らされたラモに、レティンは「観音菩薩の化身、願いを叶えたもう宝珠、第14世ダライ・ラマ」と呼びかける。数珠も様々な遺品も1933年に崩御したダライ・ラマ13世の遺品であり、ラモはその転生として認定されたのだった。

ダライ・ラマになったラモは歴代法王の住居でありチベットの政治宗教の中心であるラサのポタラ宮に住むことになり、遊び相手としてすぐ上の兄と一緒に育てられる。だが親と離され、高僧たちに囲まれ、暗く重々しいポタラに、幼いダライ・ラマはなかなかなじめない。養育係を務めるポタラ宮の給仕長ポンポは、「夏の離宮の方が気に入るでしょう」と言う。その夏の離宮、ノルブリンカ宮には両親の家もあり、彼は動物と豊かな自然に囲まれて無邪気にのびのびと育つ。

5年後、1944年第二次世界大戦のことも外国の雑誌やニュース・フィルムで見るくらいの、平和に見えるポタラ宮で、ダライ・ラマは仏教の哲学を学び、様々な修行を受けて利発で好奇心旺盛な少年へと成長している。ある晩、彼は摂政のレティンと側近の高僧タクバ・リンポチェが密談しているのを聞いてしまう。タクバはレティンに、摂政の位を辞任して隠遁するように薦めていた。ある日、ダライ・ラマ少年は西洋からの贈り物である望遠鏡で街を見ていて、ポタラ宮内の建物の屋上に足を鎖で繋がれた男がいるのを見る。閣議でレティンの辞任が報告され、ダライ・ラマはタクバを摂政に任命する。

仏教教義の試験をダライ・ラマが受けているとき、突然銃声がポタラ宮に響く。僧侶たちは少年の頭から袈裟をかぶせ、慌てて保護する。「あなたのお耳に入れるようなことではありません」と言う高僧たちに、少年ダライ・ラマは「なぜ僕が聞いてはいけないのか」と怒る。しぶしぶ説明する側近たちによると、レティンが摂政位に復帰しようとして逮捕され、その一派の僧たちが発砲したのだと言う。「僧が銃を持ってるの?」とショックを受けるダライ・ラマ。逮捕されたレティンはポタラ宮内の牢獄に収監されたという。「ポタラに牢獄があったのか」とさらにショックを受けるダライ・ラマに、宮内長官のパラが「ポタラには昔から牢獄があります」と言いにくそうに伝える。レティンのクーデター未遂について質問するダライ・ラマだが、パラたちは「いろいろ複雑な事情がありまして」としか言ってくれない。中国のことを訊ねても、「それもいろいろ複雑な事情がありまして」との返事。中国側がチベットを中国の一部だと主張し始めていると言われ、ダライ・ラマは「チベットがチベットだ」と言う。タクバが「我々と中国は、その点では決して同意しないということで同意して来たのです」と説明する。チベットと自分の置かれた複雑な政治的立場がなんとなくには分かって来た少年ダライ・ラマは、「これから多くのことを変えなければいけない」と決意する。パラがダライ・ラマ13世が後継者に残した手紙を読み聞かせる。少年のダライ・ラマは「僕に何が出来るの? ただの子どもなのに」としか言えない。パラは「あなたはこの手紙を書いた人であり、我々を導くために生まれ変わって来たのです」という。そしてレティン・リンポチェの服毒自殺が報告される。ダライ・ラマの父が亡くなり、鳥葬が行われる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki