キリスト教徒(きょうと)あるいはクリスチャン(英語: ⇒Christian)とは、キリスト教の信徒のことである。キリスト教はいくつかの教派に分かれているが、ナザレのイエスを救世主キリスト(メシア)と信じ、旧約聖書に加えて、新約聖書に記されたイエスや使徒たちの言行を信じ従い、その教えを守る者がキリスト教徒であると言える。日本では、明治時代以前、キリスト教徒のことをキリシタン(切支丹)と呼んだ。近現代の日本のキリスト教徒はキリスト者(きりすとしゃ)と自称することが多い。
目次
1 語源・使用例
2 キリスト教徒の定義
3 キリスト教徒の歴史
3.1 初代教会
3.2 起源1千年紀
3.3 中世
3.4 近世、近代から現代へ
4 関連項目
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クリスチャン( ⇒Christian)は、キリスト( ⇒Christ、クライスト)の派生語。「香油を注がれ神聖となった者」という意味のギリシャ語ハリストス(Χριστ??)が語源であり、もとはヘブライ語????(マーシアハ)あるいはメシア(アラビア語では???? マシー)のギリシャ語訳。英語Christには「救世主」という意味も含まれる。キリストがナザレのイエスのみを指すと考える人間も多い。日本ではイエス・キリストをフルネームのように扱うことがあるが、正確には「聖なる王イエス」という呼称である。
クリスマスをXマスと書くように、クリスチャンはXianやXtianと表記されることがある。短縮形にXやXtを用いるのは、キリスト(ギリシャ語:Χριστ?? クリストス、ハリストス)の最初のギリシア文字であるΧ(キー)が、英語のXに似ているため。
当初クリスチャンという言葉は、イエス・キリストの使徒や使徒とみなされた人間の名誉を傷つける意味で使われた。歴史上最も古い記述は、新約聖書の使徒行伝 11章26節にみられる。イエスの使徒を初めて「クリスチャン」と読んだのはギリシャの都市アンティオキアの非キリスト教徒たちであった。
クリスチャンはまた、キリスト教に関わる事物を表す言葉としても用いられる。
世界中で最も広く知られているキリスト教徒のシンボルは十字架であろう。欧米ではイクトゥスという魚のシンボルマークもよく使われる。
多様な信仰をもつ様々な団体が「クリスチャン」を自称している。一般的にキリスト教徒は、各々の信仰や神学上のある項目に基づいて分かれた教派( ⇒denomination)という教会集団に属している(宗派は仏教用語)。各教派の間では、それぞれが伝統の中で培ってきた聖書の解釈のちがいや聖書に与える権限の大小によってキリスト教徒の定義に差がうまれている。
福音派(聖書信仰)の教会では新生(ボーン・アゲイン、 ⇒Born again)した者のみをクリスチャンと認め、聖霊によって新生させられ、自覚的回心を経験し、聖書に示された教義のみに賛同し従う者だけがキリスト教徒であると信じている。(新生キリスト教)
リタージカル(聖餐神性礼拝)教派である正教会、東方諸教会、ローマおよび東方典礼カトリック教会、聖公会(イギリス国教会)、ルーテル教会、それに加えて多数の伝統教会の改革派、たとえば長老派教会、メソジスト教会、モラヴィア兄弟団( ⇒Moravians)などでは、「クリスチャン」という肩書きは「父と子と聖霊の名において」洗礼を受けたものだけに与えられる称号である。それゆえ、このグループの多くは成人の改宗者の洗礼に加えて乳児洗礼や幼児洗礼をすすんで行っている。 バプテスト教会は本人の自覚的信仰を重視するため、信仰告白のない者の洗礼を認めていない。
キリストの教会(無楽器派 ⇒Church of Christ)、国際キリストの教会(ボストン運動 ⇒International Churches of Christ) 、 ⇒Independent Christian Churchesといった教派では、悔い改めて「父と子と聖霊の名において」(マタイ 28章19節)洗礼を受けた成人だけがキリスト教徒である、と説いている。つまり、成人の洗礼が非教徒から教徒への転換となる。
しかし別の教派では、救世主イエス・キリストが神の子であり、亡くなったのち復活したと信じさえすればキリスト教徒であると考えられている。
さらに、自由主義神学的な教派では、単にナザレのイエスの教えに従う人はクリスチャンであると考える。
イエスは神学上最重要な存在であり、また唯一の神の子、救世主・キリストではあっても神自身ではない、という信条をもつエホバの証人(ものみの塔)では幼児洗礼を認めておらず、自ら望んだ聖書研究の過程の後に長老との討議で認められれば「父と子と聖霊の名によって」浸礼による洗礼で正式なクリスチャンになるとされる。