クラウドコンピューティング(cloud computing)とは、コンピュータ処理の1形態、またはパラダイムである。
目次
1 概要
2 経緯
3 比較
3.1 既存の類似の用語との比較
4 関連項目
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ネットワーク(特にインターネット)という「雲 = クラウド」の向こう側に、サービスを提供するサーバなどがあるが、ユーザーからはもはやサーバの場所も台数も構成も認識できず、単にサービスを受け取っているようなイメージといえる。
従来より「コンピュータ・システムのイメージ図」などでは、ネットワークを「雲 = クラウド」で表す場合が多く、それが出典であると言われている。
コンピュータの利用形態の変遷としては、以下のような流れといえる。
メインフレーム全盛期の集中処理
オープンシステムの抬頭によるクライアント・サーバなどの分散処理
インターネットに代表されるネットワーク中心の、新しい集中処理
更に、接続先を意識せずにサービスを受ける、クラウド・コンピューティングの処理形態
経緯
2006年8月9日 GoogleのCEOであるエリック・シュミットが、米国カリフォルニア州サンノゼ市(San Jose, CA)で開催された「検索エンジン戦略会議」(Search Engine Strategies Conference)の中で言及。
2007年10月8日 GoogleとIBMが、インターネット規模のアプリケーション開発促進のための大学支援を発表(その説明の中で言及)
2007年11月15日 IBMが、現時点で実用可能なクラウド・コンピューティングとして「Blue Cloud」の計画を発表
2008年2月5日 IBMが、欧州の企業や大学と協力しクラウドコンピューティングの共同研究イニシアチブを立ち上げると発表。
2008年3月4日 Yahoo!とインドのComputational Research Laboratories(CRL)が、クラウドコンピューティングの研究支援を発表。
クラウド・コンピューティングに類似する概念や用語はかねて多く、単なる用語の言い換えという指摘もある。「クラウド・コンピューティング」は具体的な技術や実装より、ネットワークやサービスの利用形態を、よりユーザー側に視点を置いた表現ともいえる。
ネットワーク中心という面では「ネットワーク・コンピューティング」、無数の装置がネットワークに遍在する面では「ユビキタス」、サービスとして提供する面では「ユーティリティ・コンピューティング」や「SaaS」などの概念が、総合された上位概念(使用形態のイメージ用語)と見る視点もある。
既存の類似の用語との比較
ネットワーク・コンピューティング
ネットワークを中心に置き、クライアントもサーバも周辺という考え方、または処理方式。クラウド・コンピューティングに非常に近いが、やや技術的な用語であり、サーバが隠蔽されているとは限らない。ネットワーク・セントリック(ネットワーク中心)もほぼ同じ。
ドットコム(.com)
サン・マイクロシステムズ提唱の、主にインターネットを活用したビジネス。業務面が強く、サーバが隠蔽されているとは限らない。
e-ビジネス(e-business)
IBM提唱の、インターネット技術を既存の基幹業務にまで適用したビジネス。やはり業務面が強く、サーバが隠蔽されているとは限らない。
ユーティリティ・コンピューティング
コンピュータのハードウェアやソフトウェアの利用を、買取やリースではなく、電気・水道・ガスのように従量制で支払う考え方、または課金・支払方法。クラウド・コンピューティングはサービスの形で提供するため、「雲」の手前側のユーザーから見れば、ユーティリティ・コンピューティングの形態が多いと思われるが、定額制もありうる。
グリッド
多数の小型のコンピュータをネットワーク経由で協調処理させる形態。主な視点は処理性能とスケーラビリティにあり、多数のPC等が世界中にある事を前提としている。クラウド・コンピューティングでは極論として、「雲の向こうには超高性能のコンピュータが世界で1台だけ」もありうる。
ユビキタス
携帯電話や家電など、多数の装置がネットワーク上に遍在する点では、クラウド・コンピューティングに非常に近いが、ユビキタスではサーバが隠蔽されているかは議論がある。
Webサービス
インターネット技術を使用した、メッセージの送受信を行う技術、またはサービス。クラウド・コンピューティングでも含まれると思われるが、技術的な用語(具体的な実装技術)である。
SOA
ウェブ・サービスの技術をベースにした、アプリケーション・サービスの疎結合の形態。必ずしもインターネット経由ではなく、サーバが隠蔽されているとは限らない。
SaaS
ソフトウェアをパッケージ販売ではなくサービスとして提供する。クラウド・コンピューティングはサービスの形で提供するため、クラウド・コンピュータの概念から見れば、一部といえる。
Web 2.0
複数のWeb技術を総称したもの。クラウド・コンピュータの概念から見れば、一部といえる。
関連項目
クライアント・サーバ
ネットワーク・コンピューティング
Webサービス
SaaS
SOA
カテゴリ: コンピュータネットワーク | コンピュータ | システム | コンピュータ史
更新日時:2008年8月4日(月)09:28
取得日時:2008/08/11 02:42