クシャーナ朝
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クシャーナ朝(-ちょう :Kushan :貴霜)は、古代インドから中央アジアにかけて、1世紀から3世紀頃まで栄えた王朝である。日本語表記は一定せず、クシャナ朝、クシャーン朝、クシャン朝、クシャン帝国とも呼ばれる。クシャーナ朝の版図
目次

1 歴史

1.1 大月氏

1.2 クシャーナ朝の成立

1.3 カニシカ王と後継者


2 文化

2.1 王号

2.2 美術

2.3 言語


3 経済

4 クシャーナ史の論点

4.1 王朝交代説

4.2 大月氏とクシャーナ朝


5 歴代王

6 関連項目

7 注

8 参考文献

9 外部リンク

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歴史


大月氏

紀元前2世紀匈奴に圧迫されて移動を開始した遊牧民月氏バクトリアに定着した。これを通例、大月氏と呼ぶ。漢書西域伝によれば大月氏は休密翕侯、貴霜翕侯、雙靡翕侯、?頓翕侯、高附翕侯[1]の五翕侯[2]と呼ばれる部族が分かれて統治していたという。

このうち最も強大だったのは貴霜翕侯(クシャーナ)であった。大月氏の諸侯はそれぞれコインを発行していたが、貴霜翕侯が発行したコインは他の諸侯の発行したコインに比べ数も多く、大型のコインは貴霜翕侯の物しか鋳造されなかった。


クシャーナ朝の成立

貴霜翕侯の存在を示す最も古い証拠はヘラウス(またはセナブ)と言う名の支配者が発行したコインである。これには「クシャーナ」の名と共に彼の名前が刻まれている。しかし年代の確定や解釈などについては諸説紛糾している状態であり、このクシャーナ「最初」の支配者についての具体像は全くわかっていない。1世紀初頭から半ばにかけて、貴霜翕侯は族長クジュラ・カドフィセス(丘就卻)の下で他の四翕侯を全て征服して王を号したと後漢書西域伝には記されており、一般にこれをもってクシャーナ朝の成立と見なされる。クシャーナ族自体は大月氏の一派であるイラン系の集団であるとも、土着のイラン系有力者を母体にするともいわれる。

クジュラ・カドフィセスはカブール(高附)を支配していたギリシア人の王ヘルマエウス(又はヘルマイオス)と同盟を結び共同統治者となったが、やがてヘルマエウスを倒してカブールの支配権を単独で握った。[3]さらに濮達とケイ賓(?賓 ガンダーラ?)を征服しパルティア領(インド・パルティア王国)の一部をも征服した。当時この地域で勢力を持っていたのはインド・パルティア王国の王ゴンドファルネスであったが、クジュラ・カドフィセスは彼と争ったか、もしくは彼の死(西暦50年頃?)による同王国の弱体化に乗じてその領土の征服を行ったと言われている。いずれにせよ、クジュラ・カドフィセスのコインにはゴンドファルネスなどインド・パルティア王が発行したコインに重ねて打刻したものが見られることから、クジュラ・カドフィセスとゴンドファルネスや、彼の後継者アブダガセス1世などがほぼ同時代を生きていたのは確実である。

クジュラ・カドフィセスの子ヴィマ・タクトと、ヴィマ・タクトの子ヴィマ・カドフィセスは、北西インドの征服に成功した(北西インド征服時にはまだクジュラ・カドフィセスが生きていたという説もある)。最近の研究では、ヴィマ・タクトの時代に、北西インドと中央インドの一部、そしてバクトリア北部がクシャーナ朝の支配下に入ったといわれている。ヴィマ・タクトとヴィマ・カドフィセスは北側からバクトリアに通じる交通の要衝に関門と要塞を多数構築し、大国としてのクシャーナ朝の基盤を構築した。そしてバクトリア地方の防御のためにカラルラングと呼ばれる特殊な地位を持った総督が配置された。また後漢書によれば北西インドの統治のために将軍が置かれたとあるが、この将軍とは後に西クシャトラパをはじめとした独立勢力を構築することになるクシャトラパであると考えられる。

ヴィマ・タクトはその支配領域に統一したコインを発行した。彼のコインにはギリシア語で「ソテル・メガス(偉大なる救済者)」と言う称号が刻まれている。クジュラ・カドフィセスのコインが各地の古い支配者が発行したコインをまねたものであったのに対し、ヴィマ・タクトによる新式のコイン導入は一体性を持った帝国としてのクシャーナ朝が確立していったことを暗示する。


カニシカ王と後継者

ヴィマ・カドフィセスの息子(異説あり、王朝交代説を参照)カニシカ1世の時(2世紀半ば)、クシャーナ朝は全盛期を迎えた。都がプルシャプラ(現:ペシャワール)におかれ、独自の暦(カニシカ紀元)が制定された。

カニシカはインドの更に東へと進み、パータリプトラネパールカトマンズの近辺にまで勢力を拡大した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki