カセットテープ
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1970年代後期のカセットテープ(東京電気化学工業=TDK製「Dシリーズ」)1972年頃のカセットテープ(ソニー製) コンパクトカセットのロゴが見える。A面部分の表示は識別用にエンボス入り。後期のオーディオ用カセットテープ(TEAC製) カセットハーフ(筐体)を透明化した上でハブをオープンリール風のものに模し、音楽用途に適することを表わしている。

コンパクトカセットは、オランダの電機メーカーであるフィリップス社が1962年に開発したオーディオ用磁気記録テープ媒体の規格である。通常「カセットテープ」と呼ばれるものは、このコンパクトカセットのテープ部分を指す。

民生用の録音規格としては、1990年代後半から若年層を中心にミニディスク(MD)にその割合を超えられ、2000年代からはデジタルオーディオプレーヤーも台頭してきたが、普及台数が膨大で価格が安く、また長時間録音に適しているため、現在も広く使われている。

なお、コンピュータ分野ではCMT(Cassette Magnetic Tape:カセット磁気テープ)と呼ばれていた。データレコーダ参照。
目次

1 概要

2 歴史

3 録音方式

4 テープの種類

5 使用上の注意

6 現在の主要なテープ製造・販売会社

6.1 電器・音響系

6.2 流通系

6.3 海外


7 過去の製造会社 (OEM商品も含む)

7.1 電器・音響系

7.1.1 国内系

7.1.2 外資系


7.2 流通系・他


8 関連項目

9 外部リンク

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概要

当初オープンリール式であった録音用テープを扱いやすくするため、テープとリールをケースに封入した規格が数多く発表された中、コンパクトカセットは、フィリップスが互換性厳守を条件に基本特許を無償公開したため、多くのメーカーの参入を得て事実上の標準規格となった。

初期はテープ幅の小ささやテープ走行速度の遅さによる性能の制約から、会議録音など業務用のメディアと考えられていたが、1960年代後半以降の性能改善は著しく、1970年代以後は携帯の容易な音楽用メディアとして広く一般に普及した。

また1980年前後を中心に、パーソナルコンピュータの記憶メディア(データレコーダ)として個人ユーザーを中心に広く利用され、専用の製品も発売されていたが、フロッピーディスクの低価格化と普及に伴い、利用されることはなくなった。特にMSXではカセットテープでのゲーム発売なども行われており、近年の復刻が困難になる一因となっている。「ピーガー音」による読み書き音を懐かしむ世代も多い。

「手軽で使いやすい録音媒体」として音楽記録(レコードダビング、放送番組を録音するエアチェック)や語学学習などに多く使われてきたが、普及機においては頭出し・リピート等が難しく、また、録音するデッキにより音質が大きく変化する(大抵は高額なデッキ程高音質になる)などの欠点があり、1980年代以降からCDなどのデジタルオーディオが普及すると、ランダムアクセスに慣れた音楽を聴くユーザーからは、次第に敬遠される傾向になっていった。

1990年代中盤にはコンパクトカセットの後継として、音声データの記録をデジタルで録音・再生でき、コンパクトカセットとの再生互換性を持たせたデジタルコンパクトカセット(DCC)がフィリップスパナソニックとの共同開発で誕生した。ほぼ同時にソニーから登場したミニディスク(MD)とポータブルオーディオ戦争を繰り広げるかと思われたが、音質ではミニディスクを凌駕していたものの、コンパクトカセットの録音がDCCレコーダーでできなかったこと、テープ方式を引きずったことで結果的にMDの圧勝に終わリ、DCCは姿を消した。

1990年代後半にかけてポータブルMDプレーヤーなどの小型化、再生時間の長時間・大容量化が進み、日本の若年層ユーザーはそれらの新しいメディアへ移行するようになっているが、小売店では売価2,000?5,000円程度のモノラルラジカセ、CDラジカセと録音済音楽テープが引き続き廉売されており、取り扱いが簡易なこともあって主に高年齢層のコンパクトカセット支持は根強い。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki