オートフォーカス
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オートフォーカス(Auto-Focus, AF)とはカメラピント合わせを自動化した物。近年販売されているコンパクトカメラ一眼レフカメラにおいては標準的に装備される機能である。また、一部のカメラ付き携帯電話に搭載されるものもある。
目次

1 方式

2 一眼レフカメラにおけるオートフォーカスモード

3 黎明期のオートフォーカスカメラ

4 黎明期のオートフォーカス一眼レフカメラ

5 オートフォーカス技術をめぐる裁判

6 関連項目

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方式

オートフォーカスの方式は、大きくアクティブ方式とパッシブ方式の2つに区分される。
アクティブ方式
レーダーと同様の原理で、対象物(被写体)に赤外線超音波などを照射し、その反射波が戻るまでの時間や照射角度により距離を検出する方式。コンパクトカメラにおいては標準的な方式である。この方式では、暗い場所でもピントを合わせることが可能な反面、対象物との間に透明な板(ガラスなど)がある場合に距離検出を間違うことがある。また風景写真のような遠距離のピントは、反射波がカメラまで届かなかったり、届いても微弱なためにピントを合わせにくい。
パッシブ方式
アクティブ方式のように赤外線などを用いず、レンズで捉えた画像を利用して測距を行う方式。AF一眼レフカメラの位相差検出方式、デジタルカメラのコントラスト検出方式、フィルム式コンパクトカメラで用いられていたパッシブ外光方式などがある。アクティブ方式の苦手な遠距離のピントでも合わせられるが、暗い場所や、コントラストの極端に低いものにピントを合わせることが難しい。

コンパクトカメラ、デジタルカメラでは、これら2つの方式を併用した機種もある。


一眼レフカメラにおけるオートフォーカスモード

一般にレフ板で光路を曲げるタイプのカメラの場合、フィルム面(または固体撮像素子)とは反対側の光路上にフォーカス用のラインセンサを配置する。この為、実際に撮影する瞬間にはフォーカスセンサに光が当たらず、合焦判断が出来ない。その為、直前の情報でフォーカスサーボを駆動することになる。この駆動方式が用途によりいくつか選択される。
ワンショットAF
直前にフォーカスした位置でホールドするモード、一般にレリーズを半押しした段階でロックされる。メーカーやレンズによっては、この状態のままでマニュアルでフォーカスシフトできる物もある。
動体追従AF(コンティニュアスAF)
直前のフォーカス情報の変化から線形補完する物である。より高度なアルゴリズムを持つ物は2次補完をする。いずれもフォーカスセンサへの入力が消失した後もフォーカスサーボを駆動し続けることにより、移動している物体にピントを合わせ続ける事を目的とする。

動体追従モードを持たないカメラの場合、連続撮影(連写)した場合、後半のショットのフォーカスが合っていないのはもちろんの事、単写においても極端な場合、ピンボケの画像となる。


黎明期のオートフォーカスカメラ

世界で初めてオートフォーカスを搭載した市販カメラは1977年11月に発売された愛称「ジャスピンコニカ」ことコニカC35AFである。二つの窓から入った被写体像を二つのミラー(片方は固定、片方は可動)で捉え、その二つの像が合致する箇所を判断、そのピント位置にレンズを駆動する。すなわち二重像合致式の距離計を自動化した原理である。これがベストセラーとなりヤシカAFが1978年10月、フラッシュフジカAFが1978年11月、ミノルタハイマチックAFが1979年10月、キヤノン「オートボーイ」AF35Mが1979年11月、ローライフラッシュ35AFが1980年4月、マミヤ135AFが1981年5月、オリンパスC-AFが1981年3月、ペンタックスCP35AFが1982年11月、ニコン「ピカイチ」L35AFが1983年3月と各社追随した。ほぼ同時期ながら1978年ポラロイドSX-70は唯一超音波を被写体に投射して距離を測定するシステムにてオートフォーカスを実現した。


黎明期のオートフォーカス一眼レフカメラ

日本光学工業(現ニコン)はニコンF2時代オートフォーカスニッコール80mmF4.5を試作したが市販されなかった。「世界初の市販オートフォーカス一眼レフ」はリコーの「スクープアイ」ことリコーXR6とAFリケノン50mmF2のセットである。AFリケノン50mmF2は交換レンズ側に測距と自動焦点機能を持ちKマウントのボディ?ならどれに装着してもオートフォーカスが可能であったが、リコーXR6とセット販売された。しかしこれはマイナーメーカーであったせいかあまり話題にならなかった。

1981年11月発売されたペンタックスME FとSMCペンタックスAFズーム35-70mmF2.8のセットはカメラボディーにTTLフォーカスセンサーがあり、ここで検知したピントをマウントを通じてレンズに伝え、レンズ内のモーターがレンズを駆動する形式である。一般にはこれが「世界初の市販オートフォーカス一眼レフ」として知られている。オリンパスOM30とズイコー35-70mmF4AFのセットもほぼ同じ形式でオートフォーカスを実現した。

レンズメーカーであったコシナはどのカメラでもオートフォーカス化できるようにAFリケノン50mmF2のようにレンズのみで完結する75-200F4.5AF、1987年にはコンパクトな標準ズーム28-70mmF3.5-4.8AFを発売した。マウントはニコン、キヤノン、ミノルタ等7種。

プロスペック機としてはニコンF3AFとAiAFニッコール80mmF2.8S、AiAFEDニッコール200mm3.5S、TC-16Sのセットが挙げられる。

しかしこれらはいずれも爆発的な人気を得ることは出来なかった。オートフォーカス一眼レフが完成した製品として消費者に迎えられたのは1985年2月発売のミノルタα-7000が最初である。


オートフォーカス技術をめぐる裁判

1987年、アメリカのハネウェル社はミノルタ(当時)が製造・販売していたAF式一眼レフ(αシリーズ)の自動焦点機構が自社の特許を侵害しているとアメリカ連邦地裁に提訴。ミノルタは自社のオリジナリティを主張するものの決定打に欠け、対照的に陪審員に分かりやすく説明し心証を良くする作戦に出たハネウェル社が終始裁判を有利に展開。最終的に1992年、地裁の陪審員はミノルタ側の有罪評決を下した。これを受けて両社は、100億円を遙かに越えるロイヤルティの支払いで和解をみている。アメリカ流の訴訟社会の厳しさ、知的財産権の重要性を日本国内に知らしめた事件である。


関連項目

ハイブリッドオートフォーカス

マニュアルフォーカス (MF)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki