オーリーオーン(古典ギリシア語:Ωρ?ων、Orion)は、ギリシア神話の登場人物である。狩人であった。海神ポセイドーンの子とされ様々な伝説がある。死後、その姿が天に写され、オリオン座となった。
日本語では一般的にオリオン、又は英語読みに近いオライオンと表記する。星座としてのオーリーオーン
目次
1 概説
2 オーリーオーンの逸話
2.1 最初の結婚
2.2 キオス島の獅子退治
2.3 オイノピオーンの裏切り
2.4 目の治療
2.5 エーオースとの交際
2.6 アルテミスとの交際とオリオン座の伝説
3 オーリーオーンの死因
4 脚注
5 参考書籍
6 関連項目
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オーリーオーンは、海の神ポセイドーンとミーノース王の娘エウリュアレーとのあいだに生まれた。また、オーリーオーンの母についてはアマゾンの女王であるとする説もあり、大地母神ガイアを母とするティーターンであったとする説もある。背の高い偉丈夫で、稀に見る美貌の持ち主であった。父親であるポセイドーンから海を歩く力を与えられ、海でも川でも陸と同じように歩く事ができた。
逞しく凛々しい美青年であったオーリーオーンであるが、早熟で好色でもあった。
ボイオーティアで暮らしていた[1]オーリーオーンは成人し、やがてシーデー(柘榴の意)という大変美しい娘を妻に迎える。ところがシーデーは、非常に高慢で、『私の美しさは、全知全能の神ゼウス様の妻ヘーラーよりも美しい』と述べ、女神とその容色を競った。このためヘーラーは怒り、シーデーを冥府(タルタロス)へと落とした[2]。
妻を失ったオーリーオーンは旅人となり一人で諸国を放浪していた。キオス島に立ち寄ったオーリーオーンは、その島の王オイノピオーンの娘メロペーに一目惚れする。そして何とかメロペーの愛を得ようとしたオーリーオーンは、得意の狩りに出掛けては獲物を彼女に献上し、やがて結婚を申し入れた。
しかし、メロペーもオイノピオーンもオーリーオーンを好ましく思わず、困った王はオーリーオーンの死を願い、島を荒し廻っているライオンを退治することを条件に、娘との結婚を承諾すると述べた。王は当然不可能な条件と考えたが、オーリーオーンは難なくライオンを殴り殺し、その皮を取って王の贈り物にした。
思惑のはずれたオイノピオーン王は、結婚の約束を履行せず、オーリーオーンをこの件ではぐらかし続けた。オーリーオーンは王が約束に応えないことを怒り、酒に酔った勢いでメロペーに力ずくで迫りこれを犯した。オイノピオーンは怒り、父である酒の神ディオニューソスに頼んでオーリーオーンを泥酔させ、彼の両眼を剔って盲目にし海岸に捨てた。
盲目になったオーリーオーンは、身動き出来ずにうずくまっていた。彼に対し神託は、東の国に行き、ヘーリオスが最初にオーケアノスから昇るとき、その光を目に受ければ、再び目が見えるようになるであろうと告げた。オーリーオーンは、遥か東のレムノース島へと向かう。盲目の彼は、キュクロープスの槌を打つ音を頼りにレームノス島に辿り着いた。こうしてヘーパイストスの鍛冶場に入り、ケーダーリオンという見習い弟子をさらって、彼に肩に乗せ案内させてオーケアノスの果てまで辿り着いた。彼を見たエーオース(暁)がオーリーオーンに恋をし、兄ヘーリオス(太陽神)がオーリーオーンの目を治した。
オーリーオーンは、オイノピオーンに復讐しようと再びキオス島に戻る。しかし目指す相手が見つからなかった。ヘーパイストスがオイノピオーンのために造った地下室に隠れていたためである。オーリーオーンは、オイノピオーンが祖父ミーノースの元に逃げていると考え、海を渡ってクレータ島へと行った。クレータでは、アルテミス女神がいて、共に狩りをしようとオーリーオーンを誘った[3]。
すぐに気を取り直したオーリーオーンは今度は曙の女神エーオースとの恋に夢中になった。更にオーリーオーンはエーオースとの交際中にもかかわらず、アトラースの娘プレイアデス七姉妹に恋し彼女等を追い掛け回した。エーオースの仕事は夜明けを告げることだが、オーリーオーンと付き合っている間の彼女は彼に会いたいがために仕事を早々に引き上げてしまう。