イリ地方は、中央アジアの中央部、イリ川畔の地域。イリ渓谷、イリ河谷、イリ盆地ともいう。セミレチエ(チュー川やタラス川流域、イシククル湖やアラコル湖周辺まで広がる)の一部であり、ジュンガリア(ジュンガル盆地まで広がる)の一部でもある。北はボロホロ山脈をはさんでジュンガル盆地と接し、南は天山山脈をはさんでタリム盆地と接する。東にはバインブルク草原(ユルドゥズ渓谷)に通ずる峠があり、西はカザフスタンの草原に開けている。
遊牧の適地で、古来より烏孫やチャガタイ・ハン国など様々な遊牧政権がこの地に興亡した。「ジュンガリア」の名は、この地に本拠をおき、北アジアの覇権をかけて清朝と抗争したオイラトのジュンガル部にちなむ。
現在、イリ河の上流部(東部)は中国領(新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州)、下流部(西部)はカザフスタン領(アルマトイ州)となっている。
関連項目
イリ将軍
イリ条約
アルマリク
イリ・カザフ自治州の自治州直轄県市(イリ地方に存在)
グルジャ市
グルジャ県
テケス県
ニルカ県
モンゴルキュレ県
キュネス県
霍城県
トックズタラ県
チャプチャル・シボ自治県
カテゴリ: 中央ユーラシア史 | 東アジア史 | 新疆ウイグル自治区 | カザフスタンの地理
更新日時:2007年6月16日(土)14:13
取得日時:2008/08/10 13:30