界 :動物界 ⇒Animalia
門 :脊索動物門 ⇒Chordata
亜門 :脊椎動物亜門 ⇒Vertebrata
綱 :哺乳綱 ⇒Mammalia
目 :ウシ目(偶蹄目) ⇒Artiodactyla
亜目 :イノシシ亜目 ⇒Suina
科 :イノシシ科 ⇒Suidae
属 :イノシシ属 ⇒Sus
種 :イノシシ S. scrofa
学名
Sus scrofa
Linnaeus, 1758
英名
⇒Wild boar / Wild pig
イノシシ分布域
イノシシ(猪、豬、Sus scrofa)は、ウシ目(偶蹄目)・イノシシ科に分類される動物。十二支のひとつ(「亥」)に数えられる動物の一つであり、犬と同じくらい鼻が非常に敏感で神経質な動物である。
世界には約30種ほどの亜種がある。もともとはアジアやヨーロッパなどを中心に生息していたが、人間によってイノシシまたはその家畜化されたブタが再野生化したものがアメリカ大陸やオーストラリアなどにも放され、生息域を広げることになった。分布地域によって個体差に大きな差があり、米国アラバマ州では体長約2.8メートル、体重約470キロもある巨大なイノシシが仕留められている。また、中国東北部のイノシシも体重300kg以上に達するものがある。日本にはニホンイノシシとリュウキュウイノシシの2亜種が分布するが、いずれもイノシシの亜種ではなく固有の一種として分類すべきとの議論もなされている。
トラ・ライオン・ヒョウ・オオカミ・クマ・ワニ・大蛇などの大型肉食動物の生息地では、他の有蹄類と同様にその主な捕食の対象となる。しかし、日本など元来それらが生息していない地域や、過去には生息していたが現在では絶滅している地域では成獣への捕食者は人間や野犬以外にはおらず、カラスやキツネが幼獣を捕食する程度である。
もともとブタは、イノシシが家畜化されるうちに品種化していった動物であり、中国語で「猪」という単語/文字は一般的にブタを意味する。イノシシを表記したい場合、「野猪」と表記する。
目次
1 習性、特徴
1.1 生息域と食性
1.2 寿命および生育
1.3 身体能力
2 日本固有亜種
2.1 ニホンイノシシ
2.2 リュウキュウイノシシ
3 肉食
3.1 食肉加工
3.2 食用上の注意
3.3 関連項目
4 イノシシ問題
5 いのししとことわざ
5.1 猪突猛進
5.2 しし食った報い
6 関連項目
7 参考文献
8 外部リンク
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古くから狩猟の対象とされてきた動物の一つで、そのせいか非常に神経質で警戒心の強い動物である。普段より見慣れないものなどを見かけると、それをできるだけ避けようとする習性がある。
多くの匂いに誘引性を示し、ダニ等の外部寄生虫を落としたり体温調節をするために、よく泥浴・水浴を行う。泥浴・水浴後には体を木に擦りつける行動もたびたび観察される。
特にイノシシが泥浴を行う場所は「沼田場(ヌタバ)」と呼ばれ、イノシシが横になり転がりながら全身に泥を塗る様子から、苦しみあがくという意味のぬたうちまわる(のたうちまわる)という言葉が生まれた。
生息域は低山帯から平地にかけての雑草が繁茂する森林〜草原に生息し、水場が近い場所を好む。食性は基本的に山林に生えている植物の地下茎、果実、タケノコなどを食べる草食に非常に偏った雑食性(植物質:動物質≒9:1)である。動物質は季節の変化に応じて昆虫類、ミミズ、サワガニ、ヘビなどを食べる。