イギリス軍( ? ぐん)とはイギリスの保有する軍隊。正式名称は"the Armed Forces of the Crown"だが、イギリス軍 (British Armed Forces) または国王/女王陛下の軍 (His/Her Majesty's Armed Forces) とも表記される[1]。イギリス軍の最高司令官はイギリスの君主であるエリザベス2世であり、管理は国防省 (MoD) の国防委員会が担当する。
イギリス軍はイギリス本国と海外の領土を防衛してイギリスの幅広い将来的国益を保護し、国際的な平和維持活動の支援を任ぜられている。その他にも、NATOへ正規参加しており、合同作戦の活動を行っている。
目次
1 歴史
2 現代
3 構成
3.1 イギリス海軍
3.2 イギリス陸軍
3.3 イギリス空軍
4 出典
5 外部リンク
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イギリスの軍事は歴史が長く、特に17世紀から複雑で世界史に大きな影響を与えた。世界の人口のうち4分の1がイギリス帝国の臣民で、陸地の総面積も4分の1を領有した。
イギリス人が参戦した重要な戦いは、18世紀から19世紀前期にかけて起きたナポレオン戦争と七年戦争、19世紀中期のクリミア戦争、20世紀の第一次世界大戦、第二次世界大戦があった。
イギリス軍は第二次世界大戦の終結後も活動を続け、北アイルランド、キプロス、ドイツ、ジブラルタル、ブルネイ、フォークランド諸島など、世界中の基地を維持し続けた。
1940年から存続した海軍省、陸軍省、航空省は、1964年に現在の国防管理機構である国防省が役割を引き継ぐ形で、置き換えられた。
イギリスは先進的技術を持つ非常に強力で包括的な軍を世界中に配備している。国防省の公開しているデータによると、イギリス軍の部隊数は世界で28番目であるのに対し、イギリスの軍事費は世界で2位となっており、工学など軍事科学の分野に多くが投じられている[2]。
しかし、それらによって獲得したイギリス軍の幅広い能力に反し、近年の国防政策はいかなる規模の活動であろうと連合軍の一部として従事することの想定が方針化している。実際にイギリス単独で行った大規模な作戦行動は、1982年にあったフォークランド戦争のみで、ボスニア戦争、コソボ戦争、アフガニスタン侵攻、イラク戦争など連合軍での作戦行動がほとんど慣例となりつつある。防衛政策も1998年に国防戦略見直し (SDR; ⇒Strategic Defence Review) を発表し、この計画に基づいた戦力の保持を行っている。
量的な軍隊から海外展開能力の強化や即応性の向上などに注力し、コンパクトで機能的な軍隊の保持に努め、同時に1つの大規模作戦への参加と、2つの中規模作戦への参加する能力を目標として整備された。総国防支出も冷戦終了後の国内総生産 (GDP) に対する4.4%と比較して、現在は2.2%の計上に減じている[3]。
構成航空母艦インヴィンシブル
詳細はイギリス海軍を参照
イギリス海軍 (Royal Navy) は水上艦隊 (Surface Fleet)・潜水艦隊 (Submarine Service) ・艦隊航空隊 (Fleet Air Arm)と、海兵隊 (Royal Marines)、補助艦隊 (Royal Fleet Auxiliary)、海上予備軍 (Royal Maritime Auxiliary Service)などの予備艦隊で構成されている。2007年の時点で、88隻からなる艦隊がイギリス海軍によって運用されており、補助艦隊の23隻がこれを支援している[4][5]。イギリス海軍はアメリカ海軍やフランス海軍と肩を並べる世界的な展開能力を持つブルー・ウォーター・ネイビーの1つに数えられる[6]。
国防戦略見直しによって、現在はディーゼル・エレクトリック式機関を有する沿岸型潜水艦 (Hunter-Killer Submarine) が退役し、戦略型原子力潜水艦 (SSBN) など原子力推進で統一されており、イギリス海軍のヴァンガード級原子力潜水艦はイギリスの核抑止力という責務を負っている。
イギリス陸軍歩兵戦闘車FV510 ウォーリア
詳細はイギリス陸軍を参照