界:動物界 ⇒Animalia
門:脊索動物門 ⇒Chordata
亜門:脊椎動物亜門 ⇒Vertebrata
綱:哺乳綱 ⇒Mammalia
目:ウサギ目 ⇒Lagomorpha
科:ウサギ科 ⇒Leporidae
属:アマミノクロウサギ属
⇒Pentalagus
種:アマミノクロウサギ
P. furnessi
学名
Pentalagus furnessi
(Stone, 1900)
和名
アマミノクロウサギ
英名
⇒Amami rabbit
Ryukyu Rabbit
アマミノクロウサギ(奄美野黒兎、Pentalagus furnessi )は、奄美諸島の奄美大島と徳之島だけに生息する、ウサギ科 アマミノクロウサギ属の動物である。アマミノクロウサギ属にはアマミノクロウサギ1種のみが属している。耳が短く、後足も短いため、外見はウサギらしくない。500万年前から160万年前までの鮮新世から変わらない、ウサギ科では最も原始的な種とされる。
目次
1 特徴
2 生態
3 種の保全状態評価
4 裁判に登場したアマミノクロウサギ
5 脚注
6 関連項目
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体長42?51cm、体重1.3?2.7kg。耳は約4.5cmと短い。また後足も短く、他のウサギ科に比べ跳躍能力に劣る。尾は短く、ほとんど見えない。体色は黒褐色。通常ウサギ科の上顎の臼歯は6本であるのに対し、記載標本でのアマミノクロウサギの臼歯は5本であった。このことからアマミノクロウサギ属の属名は「5本のウサギ」を意味するPentalagusと名づけられたが、後の研究によりこの記載標本が奇形であり、通常は6本で他のウサギと変わらないことが分かっている。
谷川に面した山の斜面などに巣穴を作り、通常1頭で生活している。昼間は巣穴に隠れているが、夜になると巣を出て、植物の新芽、草、若木の樹皮などを食べる。
子どもは4?5月に生まれる。一回の出産で通常1頭、時には2頭が生まれる。母親は、自分の巣穴から離れたところに育児専用の巣穴を作り、そこで出産を行う。子どもは育児専用の巣穴に隠され、母親は一晩に一回、そこを訪れ授乳を行う。アマミノクロウサギの母乳は非常に濃いため、一日に一回の授乳で子どもは十分育つことができる。育児専用の巣穴を離れる際、母親は入り口を埋め戻し、外敵から見つからないようにする。
アマミノクロウサギは、奄美大島と徳之島の孤立した環境におり、ハブ以外には特に天敵がいないため、数百万年にわたり変わらぬ生態を続けてきたと考えられている。これらの島のうち、奄美大島にはハブ退治のためにマングースが人為的に移入されて定着し、アマミノクロウサギの生存を脅かしている。また徳之島ではマングースは定着していないが、野犬・野猫などの移入動物によって捕食される観察例がある。それと両島共に車に遭遇した事故も報告されている。
種の保全状態評価
ENDANGERED (IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)[1]
日本国指定特別天然記念物
国内希少野生動植物種(種の保存法) - 2004年
鹿児島県版レッドリスト 絶滅危惧T類
1995年、アマミノクロウサギほか数種の動物を原告として、ゴルフ場開発の許可処分の取消しを求めた裁判が鹿児島地方裁判所(いわゆるアマミノクロウサギ裁判)で行われたが、裁判所側がアマミノクロウサギの背景に人間がいるはずと指摘。最終的には、動物の言い分を本来の原告(人間)が取りまとめたという形式で行われた。
脚注^ ⇒Pentalagus furnessi (環境省絶滅危惧種情報 by ⇒生物多様性情報システム J-IBIS)
関連項目
日本の哺乳類
カテゴリ: Endangered | 絶滅危惧IB類 | 哺乳類天然記念物 | 特別天然記念物 | 重歯目 | 国内希少野生動植物種 | 奄美諸島 | 日本の哺乳類
更新日時:2008年8月23日(土)17:11
取得日時:2008/11/16 00:22