アマトキシン類
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α-アマニチン

分子式C39H54N10O14S
分子量918.96966 g/mol
CAS登録番号[23109-05-9]

α-アマニチン (alpha-amanitin, α-amanitin) は、テングタケ科 (Amanita) の毒キノコタマゴテングタケ(学名 Amanita phalloides)から発見された毒素のひとつ。8つのアミノ酸が結合した環状ペプチド

これを含む類似の一群の化合物はアマトキシン類 (amatoxins) と総称される。テングタケ属の他にも、他属のキノコからも見つかっている。

この毒素は熱に対して安定であり、一般的な調理程度では分解されない。この毒素の特に危険な点はその遅効性にある。生体内に取り込まれたα-アマニチンはRNAポリメラーゼIIに結合し、タンパク質の合成反応である翻訳を阻害、細胞組織を壊死に導く。

摂取から10時間以内に報告される症状はほとんどなく、重大な症状が発現するまでに摂取後24時間が経過することもしばしばである。このため、洗浄を行おうとしても時間が経過し過ぎており、安全性が確保できず対処が困難である。

下痢痙攣が最初の徴候で、それを過ぎると一時的な鎮静期がある。それから4?5日後、毒素は肝臓と腎臓に厳しい影響を及ぼし始め、やがて両方の機能を完全に崩壊させる。通常、キノコの摂取から約1週間で死に至る。中毒者のうち約15%は、およそ10日で腎不全、肝不全、昏睡呼吸困難などが進行し、死に至る。全中毒者の5割は死に至り、回復後も後遺症が残ることが多い。

早期の診断は対処が難しくなりがちで、主に対症療法(胃洗浄、活性炭吸着、急速輸液)が取られる。また、アマトキシン類(による多臓器不全)に対処する為に種々の薬剤で治療がなされることになり、ペニシリンおよびセファロスポリンの誘導体を含んだ種々の薬剤を始め、同所性肝移植に及ぶことすらある。

アマニチン中毒を治療する最も信頼できる方法は、摂取の直後に胃を洗浄することである。しかし、この方法を用いるには中毒症状が発現するのが遅過ぎるのが問題である。


α-アマニチンを含む毒キノコ

テングタケ科 テングタケ属 - ドクツルタケタマゴテングタケ、シロタマゴテングタケなど

フウセンタケ科 ケコガサタケ属 - コレラタケ、 ⇒Galerina autumnalis など

ハラタケ科 キツネノカラカサ属など
カテゴリ: | ペプチド

更新日時:2008年10月1日(水)08:26
取得日時:2008/11/22 10:08


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki