アポローン(古典ギリシア語:?π?λλων (Apoll?n))は、ギリシア神話に登場する主要な神。 オリュンポス十二神の1柱とされ、古典時代のギリシアにおいては理想の青年像と考えられた。日本語ではアポロンと呼ばれることも多い。
目次
1 概説
1.1 非ギリシア的性格
1.2 異名とローマ神話
2 物語
2.1 アスクレーピオス
2.2 ダプネー
2.3 カッサンドラー
2.4 クリュティエー
2.5 ヒュアキントス
3 関連項目
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古典時代には、主神ゼウスとレートーとの息子で、アルテミスとは双子である。後に光明神の性格を持つことからヘーリオスと混同され太陽神とされたが、本来は予言と牧羊、音楽(竪琴)、弓矢の神である。また、オリュンポス十二神には(諸説があるが)ほぼ確実に名を連ねる。
また、あらゆる知的文化的活動の守護神とされ、詩神ムーサイを主宰するとともに、オルペウス教の伝説的開祖である詩人オルペウスの父親ともされる。一方、妹神アルテミスと共に「遠矢射るアポローン」として疫病神の性格を持ち、転じて医術の神としても信仰された。医神アスクレーピオスがアポローンの子とされるのはそのためである。このように、アポローンの性格は理性的、知性的であると同時に人間を疫病で虐殺したり、音楽の腕を競う賭けでサテュロスの1人マルシュアースを生きたまま全身の皮膚を剥いで殺すなど、冷酷な残忍さをも併せ持っている。
フリードリヒ・ニーチェは、理性をつかさどる神として、ディオニューソスと対照的な存在と考えた(『音楽の精髄からの悲劇の誕生』もしくは『悲劇の誕生』)。
ギリシア的な神とされるが、『イーリアス』では常にトロイア側に加担している。また、母親とされるレートーは、元来は小アジアで信仰された大地の女神で、アポロ?ンはこれに付き従う植物神を核として形成された、複数の神格の集合体と考えられている。その名前もギリシア語に由来するものではないというのが一般的な見解である。
また生誕後、ギリシアに現れる前の一時期を北方の民ヒュペルボレオイの国で暮らしていたとされ、北海沿岸の琥珀産地と地中海沿岸を結ぶ交易路「琥珀の道」とも深いかかわりを持つ神だと考えられている。さらにアルテミスの起源は北アフリカとされ、この女神と双子の兄妹であるという性格は、地中海周辺で崇拝されていた女神群の配偶者群(タンムズ、アドニス、オシリスなど)と同列のものと考えられる。
デルポイはアポローンの神託所であるが、少なくともミケーネ文明以前の時代から開闢しており、元は他の別神格の信仰中心地であったと考えられる。神話によれば、もともとガイアの聖地だったものを、番人の大蛇ピュートーンを射殺して奪ったものだという。信託は巫女により詩の形で与えられた。このほか、ヘーリオン山、生誕地とされるデーロス島、ミーレートス市近郊のディデュマもアポローンの聖地とされる。
ホメーロスではポイボス・アポローン (Phoibos Apoll?n) とも呼ばれる。ポイボスは「輝く」という言葉から派生していると想定されるが詳しくは分からない。「光明神」と訳されることもある。このほかの異称には、アリュギュロトクソス(銀弓神)、意味が不明なロクシアス、ヒュアキンテイオス、リキュオスなどがある。また、アポローンの使いはヒュペルボレオイの国から飛来する白鳥とされる。
アポローンは、のちにローマ神話にも取り入れられ、アポロ(Apollo)の名で呼ばれる。「ポイボス」もラテン語化されて、ポイブスまたはポエブス(Phoebus)と呼ばれ、後者の意味からローマ人からも太陽神として信仰された。
アスクレーピオスは、テッサリアのラリッサ領主の娘コロニスとアポローンの子。アポローンとコロニスの伝令であった鴉の讒言によってアポローンは嫉妬に駆られ彼女を射殺した。