アブラナ
菜花
分類
界: 植物界 Plantae
門: 被子植物門 Magnoliophyta
綱: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目: フウチョウソウ目 Brassicales
科: アブラナ科 Brassicaceae
属: アブラナ属 Brassica
学名
在来種B.rapa var. nippo-oleifera
セイヨウアブラナB.napus
和名
菜の花
英名
⇒Rapeseed
アブラナ(油菜)・ナタネ(菜種)またはナノハナ(菜の花)はアブラナ科アブラナ属の植物。
菜の花はアブラナ属植物全般の花の呼称として使われることもある。
油料系植物としてのアブラナ・ナタネは、日本在来種Brassica rapa var. nippo-oleifera とセイヨウアブラナ(西洋油菜)B. napusがある。近年、日本で栽培されているのは後者が多い。ナバナ(菜花)として野菜としても栽培される。
日本では、青森県の栽培面積が最大であり、特に青森県横浜町の栽培面積が突出している。横浜町には毎年5月になると、菜の花の写真撮影に観光客が押し寄せる。
また、千葉県の房総半島南部(館山市、南房総市、鴨川市など)では1月頃から菜の花が開花し、写真撮影に観光客が押し寄せ、同県の県花にも指定されている。
一方、野菜、すなわちナバナとしては三重県桑名市長島町の栽培面積が全国一であり、「三重なばな」として有名である。昭和40年代に三重長島農協が「なばな」という名前で販売し、全国に広まったことから、長島町は「なばな発祥の地」と呼ばれている。
目次
1 菜種
1.1 栽培方法・栽培適地
1.2 菜種油
1.3 菜種油粕
1.4 菜種梅雨
1.5 菜種時雨
1.6 アブラナの花粉公害
2 菜の花
2.1 文学
2.2 唱歌
2.3 料理
3 野菜としてのBrassica rapa
4 関連項目
5 外部リンク
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種子の含油量40%、比重0.9、搾り取った菜種油は食用油、灯火、潤滑油の原料となる。精製したものは「白絞油(しらしめゆ)」または「水晶油」。近年の菜種油は、成分育種が進んでおり、エルカ酸(エルシン酸とも)を含まない無エルシン酸品種が主流である。無エルシン酸品種は、カナダで最初に育種された。
「油粕」と言えば「菜種油粕」を指すほど、菜種の絞り粕はよい肥料にもなった。成分は窒素約5%、五酸化リン約2.5%。
春雨前線が停滞する頃の雨の多い時期、ないしその雨を指す言葉。気象庁がその時期を明確に定めているわけではないが、主に3月半ばから4月前半にかけてのぐずついた天気を言う。この時期には、関東南部から九州にかけてアブラナが開花している事から名付けられた。ただし、いわゆる6月下旬から7月中旬の梅雨で起こるような激しい豪雨になる事は比較的少ない。
辛島美登里の曲。やまとなでしこ(東芝EMI TOCT-24943)に収録されている。NHKみんなのうたでもおなじみの曲である。
アブラナの花粉汚染が固定種や在来品種の自家採種を行っている農家にとって、栽培を困難にする一因になっている。アブラナ科植物は形態的な変異に富んでいるが、その見た目とは反対に交雑して雑種が生まれ易く学術的な分類の困難な品種も多い。この交雑のしやすさから、種苗用の種子生産では交雑を避けるために隔離栽培(他のアブラナ科植物と数百メートル以上離す)しなければならないが、現実には不可能に近い。
文学菜の花畑(兵庫県小野市立ひまわりの丘公園内)
菜の花は、油の原料として栽培もされたが、元来は丈夫な植物で、川原や荒れた土地にも繁茂する。春、一面に広がる菜の花畑は壮観。
江戸時代の画人にして俳人の与謝蕪村(1716-1783年)は菜の花をいくつもの歌に詠みこんでいる:
菜の花や 月は東に日は西に
菜の花や 鯨もよらず 海暮ぬ
菜の花や 摩耶を下れば 日の暮るる
「摩耶」とは兵庫県神戸市、六甲山系の摩耶山のことと考えられる。眼下は神戸の海。