アナゴ
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アナゴ科 Congridae

クロアナゴ亜科の一種 Congrinae sp.
分類

界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱:魚上綱 Pisciformes
綱:硬骨魚綱 Osteichthyes
目:ウナギ目 Anguilliformes
亜目:アナゴ亜目 Congroidei
科:アナゴ科 ⇒Congridae

下位分類
本文参照

アナゴ(穴子)は、ウナギ目・アナゴ科 (Congridae) に分類される魚の総称。ウナギによく似た細長い体型の海水魚で、食用や観賞用で利用される種類を多く含む。

マアナゴ、ゴテンアナゴ、ギンアナゴ、クロアナゴ、キリアナゴ、チンアナゴなど多くの種類があるが、日本で「アナゴ」といえば浅い海の砂泥底に生息し、食用に多く漁獲されるマアナゴ(学名Conger myriaster)を指すことが多い。
目次

1 概要

2 分類

2.1 チンアナゴ亜科 Heterocongrinae

2.2 ホンメダマアナゴ亜科 Bathymyrinae

2.3 クロアナゴ亜科 Congrinae


3 関連項目

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概要

30以上の属と150以上の種類が知られ、熱帯から温帯の海に広く分布する。好みの環境や水深は種類によって異なり、砂泥底、岩礁域、浅い海、深海と、様々な環境に多種多様な種類が生息する。

体型はウナギに似た細長い円筒形だが、ウナギとちがいがない。成魚の全長は30cmほどのものから1mを超えるものまで種類によって異なる。

夜になると泳ぎだして獲物を探す。食性は肉食性で、小魚、甲殻類貝類頭足類ゴカイなどの小動物を捕食するが、チンアナゴ類はプランクトンを捕食する。

昼間は海底の砂泥中や岩石のすき間にひそむ。砂泥底に生息する種類は集団を作り、巣穴から頭だけ、もしくは半身を海中に乗り出している。和名の「アナゴ」はこの生態に由来する。なお、この様が庭園に規則的に植えられた草木のようであることから、英語ではアナゴ類のことを"Garden eel(ガーデンイール)"ともよぶ。特にチンアナゴ類は体色が多彩なこともあり、観賞魚として人気がある。

産卵は小卵多産で、浮遊卵を産卵する。卵から生まれた稚魚はレプトケファルスの形態をとり、海中を浮遊しながら成長する。変態して細長い円筒形の体型になると底生生活に移り、各々の種類に適した生息域に定着する。

食用となる種類が多く、特にマアナゴは日本各地で多く漁獲される。その他の種類も魚肉練り製品の材料などにされる。また、レプトケファルス(通称ノレソレ、一部地方ではハナダレとも)はシラス漁で混獲されるなどして食用となる高級魚である。

アナゴを対象とした日本の代表的な漁法は底びき網であるが、漁期によっては小さなアナゴが逃げるように網目を大きくする資源管理の方法が試みられている。また、韓国の代表的な漁法はアナゴ筒であり、かえしの付いた筒に潜り込んだアナゴを漁獲する誘導陥穽漁法である。


分類

アナゴ科はチンアナゴ亜科、ホンメダマアナゴ亜科、クロアナゴ亜科の3つに分けられる。


チンアナゴ亜科 Heterocongrinaeチンアナゴ Heteroconger hassi

浅い海の砂泥底に群れで穴を掘って生息する。口が小さくて吻も短いが、目は大きい。体は細長く、体色は種類によって変異に富む。集団で巣穴から半身を乗り出す様が愛らしいとされ、観賞魚として人気がある。
チンアナゴ Heteroconger hassi (Klausewitz et Eibl-Eibesfeldt, 1959)
全長40cmほど。成魚はえら穴周辺、体の中間あたり、肛門周辺に黒い点がある。インド洋と西太平洋の熱帯域に分布し、日本では高知県以南に分布する。
シンジュアナゴ Gorgasia japonica Abe, Miki et Asai, 1977
全長1mほど。成魚の体は褐色で、体側に白い点が並ぶ。八丈島周辺と台湾に分布する。


ホンメダマアナゴ亜科 Bathymyrinae

外見や生態は後述のクロアナゴ亜科に似ているが、亜科の名のとおり目が大きい。また、背びれは胸びれの上から始まる。
ゴテンアナゴ Anago anago (Temminck et Schlegel, 1847)
全長60cmほど。目が大きく、目のすぐ後ろの上下に小さな黒い点がある。日本沿岸からインド洋まで広く分布する。魚肉練り製品の原料になる。


クロアナゴ亜科 Congrinae

ホンメダマアナゴ亜科に似ているが、背びれは胸びれより後ろから始まる。
マアナゴ Conger myriaster (Brevoort, 1856)
全長はオス40cm、メス90cmほど。体は褐色で側線上に白い点線が並ぶ。また、口を閉じた時に下顎が上顎に隠れる。北海道以南から東シナ海まで分布し、浅い海の砂泥底に生息する。日本では重要な食用魚で、寿司や天ぷら、蒲焼きなどに料理される。投げ釣り仕掛けで掛かる。
クロアナゴ C. japonicus Bleeker, 1879
全長は1.5mほどで、マアナゴより大きい。側線上に白い点はなく、和名のとおり体が一様に黒色である。西日本朝鮮半島の沿岸域に分布し、岩礁域に生息する。おもに魚肉練り製品の材料に利用される。そのまま食用にもなるが水分が多くてマアナゴより味が劣り、また皮も厚く噛みきるのも苦労することから、好んで食べる人は少ない。
キリアナゴ C. cinereus Ruppell, 1830
全長1mほど。体は灰褐色で、胸びれの先端が黒い。インド洋と太平洋の熱帯域に分布し、サンゴ礁に生息する。日本では鹿児島県以南でみられる。
ヨーロピアンコンガー(コンガー) C. conger (Linnaeus, 1758)
英名European conger。全長3m・体重110kgの記録がある大型種。ノルウェーからセネガルまでの大西洋東岸と地中海黒海に分布し、水深500mまでの海底に生息する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki