アナキズム
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アナキストのシンボルロゴアナキストの黒旗

アナキズムまたはアナーキズム(Anarchism)は、国家を廃絶し、自由個人から構成される、相互扶助を基調とする小さな地域共同社会または中間的集団の確立を主張する思想社会主義の流れを汲むものもあれば、個人主義の流れを汲むものもある。日本語では、無政府主義と訳される。自由至上社会主義(Libertarian Socialism)も同意味。

アナキズム(アナーキズム)のシンボルカラーは。アナキズム思想の持ち主をアナキスト(アナーキスト)という。なお、日本では「Anarchist」自身は比較的厳密に「アナキスト」と、それ以外の第三者(研究者、反対者、他)は、適宜「アナキスト」「アナーキスト」と形容した。

また、リバタリアニズムを徹底的に押し進め、政府のない自律的な自由競争市場を理想とする資本主義的な無政府主義思想はアナルコ・キャピタリズムという。アメリカ合衆国では米ソ冷戦後一部で台頭し、社会主義的なアナキストと、アナルコ・キャピタリズムの支持者との間で激しい論争が起こった。
目次

1 語源

2 歴史

2.1 形成

2.2 革命運動史

2.3 近代日本

2.4 戦後日本


3 思想の多様性

4 「無政府」と「反国家」

5 反グローバル資本主義運動・地域主義と無政府主義

6 近代アナキズムについての参考文献

7 関連項目

8 外部リンク

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語源

「アナーキー」という言葉は、ギリシア語で否定を意味する接頭辞「a(n)」と、支配者、責任者などを意味する「archos」から来ており、「anarchos」または「anarchia」は「政府を持たないこと、政府が無い状態」を意味する。


歴史ピエール・ジョゼフ・プルードンミハイル・バクーニン


形成

アナキズムの理念的ルーツは古く、個々の、あるいは特定の思想家の信念や思想として生まれたものではなく、自由を求める歴史の中から、いわば精神の自然史というような形で生成してきたものだが、それを自覚した近代のアナキズムは、19世紀、フランスのプルードンの思想に始まる。続いて第1インターナショナルではプロレタリアート独裁を唱える"権威派"のカール・マルクスと、権力の集中を批判しアナキズムを主張する"反権威派"のミハイル・バクーニンが論争を行った。またインターナショナルの運営においてもマルクスは総務委員会の権限強化を主張し、それに対してバクーニンは諸支部の連合を主張し対立した。総務委員会のポストにあったマルクスは謀略的にバクーニンとバクーニンを支持するインターの各支部を除名し、第一インターナショナルを解体する。バクーニンは、アナキストによるインターをつくった。


革命運動史

第一インターの強力な支部を形成したイタリアは、バクーニンの影響を強く受けたマラテスタ、カフィエーロ、コスタなどの指導によりアナキズムが強力に根付いた。ロシアにおいては、ロシア革命(十月革命)後の共産主義政権の独裁に反旗を翻して蜂起したクロンシュタット軍港の水兵たちの運動や、ウクライナにおいて白軍を撃退したネストル・マフノ率いるマフノ運動の存在が大きい。モスクワやペテルスブルクなどの都市部においてもアナキストは、共産党の独裁に対する反対勢力として社会革命党左派(エスエル左派)とも連携し、非合法をも含む様々な活動を展開している。スペインもまたバクーニン以来、アナキズムの根強い地域であり、20世紀前半のスペイン内戦においてアナルコ・サンディカリズムを主張する労組(CNT/FAI)はフランコと対峙する人民戦線側では最大の勢力を誇り、各地で革命を起こしバルセロナ市では労働者による自治が行われた。また人民戦線政府の閣僚となったCNT/FAIに対して革命的アナキズムの路線を貫いたドゥルティや、「革命」とフランコとの「戦争」の二者択一のアポリアに対して「革命戦争」の方向を提示した「ドゥルティの友」の活動も看過してはなるまい。

19世紀末から20世紀前半にヨーロッパを中心にして、アナキストによる力尽くの体制排除を目的とした暗殺事件が世界中で多発した。当時の世界情勢は概ね帝国主義化しており、中には反帝国主義から事件を起こしたアナキストもいたと思われるが、しかし実際には効果が上がらず、第一次世界大戦以降は、体制並びにソ連などの共産主義によって弾圧されるなどして、アナキストの活動は収縮して行った。


近代日本

日本では、幸徳秋水クロポトキンの影響を受けたが、大逆事件で弾圧された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki