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アドリブ王子(-おうじ)は、別冊パチスロパニック7(白夜書房刊)で連載されている、パチスロ漫画。作者はあかつきけいいち。
2002年には日本テレネットからプレイステーション用のゲーム「アドリブ王子…と不愉快な仲間達!?」が発売されている。また2007年には三洋物産より、同作品を原作としたパチスロ機「PSアドリブ王子」が発売された。
従来の攻略漫画とは一線を隔した作風の漫画である。当初は「イベント攻略漫画」という名目で、パチンコ店で開催されるイベントの際の打ち方や台の選び方をレクチャーする漫画であったが、攻略要素が前面に出ておらず、主人公の「王子」とそのライバル(?)達との勝負や生活を描くストーリーとなっている。主人公の技である「アドリブ」は読者の人気を博し、「現代用語の基礎知識」におけるパチスロの項目で解説がされている程。本来「アドリブ」は演劇用語であるが、本作におけるそれは、機転や直感、行動予測といった、第六感のようなものに近い。
キャラクター
王子
主にイベント狙いのスロプロで主人公。ガルマ様を模した髪型、夏は長袖の花柄アロハシャツ、冬はジャケットなど、独自のファッション性を持っている。「アドリブの効かない奴は勝てない」、が決め台詞であり口癖。目立ちたがりで、かなり俺様な性格をしており、とにかく自分が一番でないと気がすまない。そして好戦的で、気に入らない相手には自ら勝負を申し込む。戦績は常勝ペースであり、特に心理戦で相手の自滅を招く手段を得意とする。だが勝ったものの、最後はオカシなどにおいしいところを取られたり、勝負自体をうやむやにされて一人むなしく去っていくこともチラホラ。必殺技の「アドリブ」により、押し順・台選びなどにおいて驚異的な的中率を発揮。パチスロ以外の分野にも知識は強く、本人曰く「パーフェクトな人間」。しかし、ホクロに負けたことで「アドリブ」の調子を崩しスロット自体が打てなくなるなど脆い一面も持ち合わせている。また、他人に妙なあだ名(ホクロ・オカシなど)を付けることも多い。本名については本作では触れられていないものの、時系列的に過去の物語とされる「アドリブ王子くん」の主人公が王子であるならば、本名は「若王子ミキオ」ということになる。さらに、本人が「アドリブ王子くん」のキャラクターと面識があると作中で発言したため、信憑性が高まった。
ホクロ
どこにでもいそうなスロッター。額にホクロがあるから王子に命名された。本名は「田嶋政夫」の様である。テクニックは標準レベルだが、立ち回りに関して言えば、王子に振り回される事によって負けを喫するパターンが多い。しかし、王子が「アドリブ」で座る台を選ぶ際に王子の候補台の中で選択されなかった台(王子の「アドリブ」候補に残るほどの優秀台)に座るという少しセコい立ち回りを身につけたようだ。意外にも王子を二度も出玉で負かしたことがある数少ない人物。ユリエに惚れていたようだが、ユリエの本性である暴力的な一面を見て一時は引いていた。だがなんだかんだ言ってまだ惚れているらしく、たまに自分の結婚相手に見立てている。
オカシ
無類の菓子好きのスロプロで元サラリーマン。アツい出目や演出が発生する度に、お菓子とオロナミンCで乾杯する。そのため、周りに甘ったるい匂いを撒き散らしている。サラリーマンを辞めた理由も「好きに菓子が食えないから」であり、ファミレスに行った時でもお菓子を食べていた。全般的にパチスロのスキルは極めて高いが、他人を巻き込んで菓子を振舞ったりすることから、ゲーム数を稼げないのが弱点。王子に度々勝負を持ち込まれるものの勝負自体には執着がなく、勝手に巻き込まれている、といった関係である。尚、実の妹がいるらしいが、名前が出たのみで作品中に登場したことはない。しかし、妹の夫であり義理の弟(公一郎)とはよく一緒にパチンコ店にいる姿が見られる。
ユリエ
スロプロアイドル。実年齢はアイドルという年齢では無いらしいが、アイドルになりたいという願望を捨てきれず地方のローカル番組に出演したり、パチンコ屋のコンパニオンを務めるなど涙ぐましい努力を続けている。しかし、毎回のように王子に邪魔をされる。王子とは過去にツルんで行動していたこともあるらしく、詳しい経緯は明らかにされていない。常にネコを被った様なキャラであるが、王子との対決時などに本性が見え隠れする。王子に「性悪」と呼ばれている。毎月起こるあの日になるとヒキが異常に強くなる変わった体質の持ち主で、この力は王子も驚いている。さらに、父親もスロッターであることが判明した。どうやら、顔は父親似だったようだ。
ユリエの父
元サラリーマン。ヒゲが印象的な紳士であるが、本名は不明。王子には外見があのキャラに似てるせいか、「ラル」と呼ばれている。会社を定年退職し、元々の趣味だったスロットを本格的に打ち始めた。パチンコ店に貼ってあった王子の写真によって王子を意識するようになり、彼の打ち方を真似ることでパチスロの立ち回りを身につけたらしい。お礼代わりに王子にコーヒーをプレゼントしていたが、逆に王子の反感を買ってしまった。しかし当人は王子のことを気に入ったようであり、娘であるユリエの結婚相手にとすら考えているようである。また、王子とも因縁があるクラブのママに夢中である。
ギンブチ
浪人生のスロッター。ハイエナを得意とし、高い勝率を誇る。王子に対しては、異常とも言えるライバル心を持っており、彼自身から勝負をしかけることも多いがたいてい自滅する。また、直接王子に話かけることが苦手でボソボソと喋り、ホクロや後述の「あみん」メンバーが間に入って通訳することで会話が成り立つ。5浪を経て大学へ進学し、パチスロサークル「あみん」を立ち上げハイエナの伝授を部員に行うが、その目的は王子への復讐と自身のハイエナのため。結局、一度として王子に勝ったことはないが王子曰く「浪人するたびにスロットがうまくなっている」。この度、めでたく?留年を果たした。
朝イチ
モーニング狙いを得意とする太ったスロプロ。かつて、王子とモーニング台を争っていたことがあるらしい。狙い台を打ち終わるとそこで切り上げ、まったりと食事やレトロ台を打つのが趣味。普段は冷静であり、王子が訪れない店をホームにするなど王子を避けている。だが、ひとたび王子と対決すると自身の優柔不断さを露呈してしまい、それを王子に突かれ自滅を喫する。また、パチスロ台の仕様の変化により、朝イチではなく昼過ぎ狙いの「昼イチ」にスタンスを変えていたがやっていることは朝イチ時代から変化が見られなかった。パチスロが5号機時代に切り替わったためか、久しく作品に登場していない。
山本
スーツ姿で旅打ちを行うスロッター。彼の台詞の吹き出し(特に登場時)には四角形がよく使われるが、これはパチスロライター「名波誠」の実話を基にした、同誌連載のドキュメンタリー旅打ち漫画「パチスロひとり旅」のパロディである。