ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。
アトロピン 構造式
アトロピン (atropine) は、ヒヨスチアミンのラセミ体であり、化学式 C17H23NO3、分子量 289.37 のアルカロイド。主にナス科の植物に含まれる。CAS登録番号は 51-55-8。トロパン骨格を有し、オルニチンより生合成される。
抗コリン作用を有する薬物である。具体的には、ムスカリン性アセチルコリン受容体を競合的に阻害することにより、副交感神経の作用を抑制し、 胃腸管の運動抑制、心拍数の増大などの作用がある。また、有機リン剤中毒等の治療にも用いられ、地下鉄サリン事件での治療にも用いられた。
医薬品としては硫酸アトロピンとして用いられる。硫酸アトロピンは無色の結晶または白色の結晶性の粉末で、においはない。酢酸、エタノールに極めて溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。融点:188℃?194℃(分解)。
目次
1 適応
2 アトロピンを有する植物
3 フィクションでの使用
4 関連項目
//
適応
注射液
胃・十二指腸潰瘍における分泌ならびに運動亢進
胃腸の痙攣性疼痛,胆管・尿管の疝痛、痙攣性便秘
迷走神経性徐脈及び迷走神経性房室ブロック、その他の徐脈・房室ブロック
麻酔前投薬、ECTの前投与
肺気管支拡張、胃腸運動抑制、唾液分泌減少、徐脈予防
有機リン(殺虫剤や農薬、サリン)などの副交感神経興奮剤中毒
重症筋無力症の治療におけるコリン作動性クリーゼ
点眼液
診断又は治療を目的とする散瞳と調節麻痺
アトロピンは天然ではl-ヒヨスチアミンとして存在する。他の抗コリンアルカロイド同様、主にナス科の植物に含まれる。
ハシリドコロ
ベラドンナ
チョウセンアサガオ
などを食べると食中毒になる。
フィクションでの使用
和久峻三の小説『赤かぶ検事シリーズ』の「マドンナの涙」では、アトロピンの過度の点眼でAV女優が死亡している。
TVドラマ相棒Season2第1話・第2話においてアトロピンでの毒殺が行われている。
アメリカのテレビドラマ『24 -TWENTY FOUR-』では、「セントックスVX」と称された神経ガス(VXガス)がアメリカ合衆国本土に対して使われるというテロ計画がエピソードの中に存在する(Season V)。 この中で、主人公「ジャック・バウアー」が神経ガスに汚染された少女を救出した際、応急処置としてアトロピンを注射した。
関連項目
中毒
農薬中毒
アセチルコリン
サリン
プラリドキシムヨウ化メチル(PAM)
ピロカルピン
などをして下さる協力者を求めています(ポータル 医学と医療/ウィキプロジェクト 医学)。
カテゴリ: 医薬品 | アルカロイド | 食中毒 | 労働安全 | 労働災害 | 医学関連のスタブ項目
更新日時:2008年11月13日(木)12:17
取得日時:2008/11/18 00:06