アッシリア
美┃し┃さの秘密
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この項目ではメソポタミア北部の地域、また、そこに興った世界帝国であるアッシリア帝国について記述しています。アッシリア帝国の末裔を自称し、現代アラム語を話すネストリウス派のキリスト教徒についてはアッシリア人をご覧ください。アッシリアに関連した都市と国の位置関係

アッシリア(Assyria)は、メソポタミア(現在のイラク)北部を占める地域、またはそこに興った王国世界帝国。首都は、初期はアッシュールで、後にニネヴェに遷都した。南側にバビロニアと隣接する。チグリス川ユーフラテス川の上流域を中心に栄え、後にメソポタミアと古代エジプトを含む世界帝国を築いた。アッシリアの偉業は、ペルシア帝国に受け継がれてその属州となった。「アッシリア」(Assyria) は「シリア」(Syria)の語源でもある。
目次

1 概要

2 アッシリアの歴史

2.1 初期アッシリア時代

2.2 古アッシリア時代

2.2.1 社会・経済

2.2.2 文化


2.3 中アッシリア時代

2.3.1 社会・経済

2.3.2 文化


2.4 新アッシリア時代

2.4.1 社会・経済

2.4.2 文化

2.4.3 軍事


2.5 アッシリア帝国滅亡後のアッシリア人


3 旧約聖書とアッシリア

4 関連項目

5 外部リンク

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概要

「アッシリア」はアッシュルの地を意味するギリシア語表記に由来するヨーロッパにおける呼称で、本来のアッカド語北方方言であるアッシリア語による名称はアッシュル(Asshur)。アッシュルの名はチグリス川上流にあった国土とその中核となった首邑の名であり、かつそれらを神格化した神の名でもあった。アッシリアの名称はアッシュルの意味する意味空間のうち、アッシュルの地、及びそこに成立した古代国家、さらにはその国家がオリエント一帯を征服して成立した大帝国を指す。

アッシュルの地はバビロニアの北西に位置するチグリス川沿いの高原地帯であり、クルディスタンアルメニアの山岳地帯を北の背に、メソポタミアの低地をはるか南方に望む場所に位置している。この土地はバビロニアのようなメソポタミア低地域と異なり、年間降水量200mm以上あり、農業に灌漑を必要としない。いわゆるドライファーミング(天水農業)地帯である。そのため、バビロニアが常に悩まされてきた農地の塩類集積とは無縁であり、年毎の降水量に左右されて収量が不安定な側面は否めないものの、塩分に弱い小麦を豊富に産した。また、いわゆる肥沃な三日月地帯の中央部でもあるため、メソポタミアアナトリア半島シリアイラン高原といったオリエント各地を結ぶ交易の中継地でもあった。

アッシリア人はセム語族に属するアッカド語の北方方言、アッシリア語を用いた集団であるが、非セム語を用いた集団もアッシリア人の形成にかかわっていたと考えられる。また、その民族形成の背景となった上記の地理条件もあって、アッシリア商人は特に古アッシリア時代の200年間はオリエント各地で活躍し、アナトリア半島のキュルテペなど現地の都市に隣接してカールム(港の意)と呼ばれる商業拠点集落を数多く形成していた。

アッシリア、すなわちアッシュル国家は本来はアッシュル市を中心とする狭い範囲を版図とした。歴史の初期にはウル第三王朝の覇権下にあり、またその長い歴史の中で何度も周囲に覇権を拡大してはまた、その覇権を失って新たに台頭した大国、例えばバビロン第一王朝やミタンニなどの覇権下に屈した。しかし諸民族と国々の興亡の激しいオリエント世界で例外的な一貫性をもってよくその中央集権的な国家体制を維持し、紀元前千年紀前半、いわゆる新アッシリア王国と呼ばれた時代にオリエント全域を征圧・支配する大帝国を打ち立てた。しかし、この大帝国が衰退、解体するとともに滅亡し、その1400年間に及ぶ長い歴史に終止符を打った。しかし、この大帝国を統治する制度的な技術はこの後オリエントの広域に覇権を打ち立てた新バビロニア王国や、アケメネス朝ペルシアに受け継がれた。

アッシリアの制度上の君主は神格化された国土、あるいは主邑であるアッシュル神で、人間の君主はアッシュルの副王を名乗った。伝統的なアッシリアの国家体制の中核機関はアールムと呼ばれた市民会であり、国家運営の重要事項をここで審議、決定し、この決定は母国から遠く離れたアナトリア半島などの商業拠点の植民市にも伝えられた。アールムの議長を務めたと考えられる公職にリンムがあり、毎年アッシュル市の有力者の中からリンムが選ばれ、年代の記録はその年のリンム職の人物の名前をもって行った。この紀年法は、その年のコンスル職の人名をもってした古代ローマの制度に似ている。



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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki