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アダルトゲーム > アダルトゲームのメディアミックス展開
本記事では性的表現があるために成人向けに販売されているコンピュータゲームソフト、すなわちアダルトゲーム(和製英語:Adult game)の、メディアミックス展開に関する部分を解説する。
目次
1 OVA・テレビアニメなどの映像作品
1.1 概略
1.2 OVA・テレビアニメ以外の映像作品
2 漫画・小説等書籍
3 その他のメディアミックス
4 出典・脚注
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アダルトゲームのメディアミックス展開、とりわけアニメ化は現在積極的に行われている。
アダルトゲームのアニメ化は1990年代はじめから細々と行われていたが、アニメ化作品でヒット作と言えるだけのセールスを記録した最初の作品は1994年の『同級生 夏の終わりに』(ピンクパイナップル)であった。この頃は家庭用ゲームへの移植がはじめアダルト色を何とか残しつつ行われたのと同様、R指定(15禁)ないし18禁のアダルトアニメで、レンタルビデオ店向けのアダルトビデオの一種として製作され、後にOVAとして販売されていた。この流れが変わり始めたのは『エルフ版 下級生 ?あなただけを見つめて…?』(1997年、ピンクパイナップル)で、性的描写のあるR指定と、存在しない全年齢版の2系統が製作された。その後、1996年にアダルトOVAとして製作された『同級生2』(ピンクパイナップル)が、1998年に性的描写の全カット・話数追加をして再編集の上、初めて地上波のテレビアニメとして放映された。
初めから全年齢向けアニメとして企画された端緒は『同級生2』のTV放送と同時期にテレビ東京で放送された『Night Walker -真夜中の探偵-』である。その後1999年に『To Heart』が放送されたが、これはプレイステーション移植版のギャルゲー化された作品を直接の原作と位置づけていた[1]。以降ギャルゲーとしてコンシューマ機にも移植可能、あるいは移植されたストーリー重視型や、性的描写を除けばギャルゲーとして成立するタイプの作品がテレビアニメ化されている。多くはローカル局(独立UHF局など)で放映されるUHFアニメである(このことについて詳しくはUHFアニメの項を参照)。ローカル局以外ではWOWOWや、TBSのデジタル衛星放送BS-iがこの種のアニメの放映に比較的寛容である。例外的に在京キー局で放送された作品としては『Kanon』(2002年、東映アニメーション)がある。
2005年1月からボーイズラブ系(女性向け)のアダルトゲームからアニメ化された作品としては最初のものとなる、『好きなものは好きだからしょうがない!!』(プラチナれーべる、2000年)がUHFアニメとして放映され、これに追随する形でアニメ化された、あるいは企画中のボーイズラブ系原作の作品が見られている。
この様にアダルトゲーム原作作品を非アダルト作品にアレンジしてのテレビアニメ化が多数進められる様になった背景としては、コンシューマーゲーム機へ移植される作品が増加する中、アニメ化の素材としてこれらの作品に着目したアニメ製作会社と、大作化傾向などに端を発する開発費の上昇に歯止めが効かない傾向の中で、経営を安定させる為の収益チャンスや自社作品のPR機会の拡大を模索していたゲーム制作会社と、双方の利害が一致したというところが大きな要因として挙げられる。また、アニメ業界側を見れば、制作プロダクションの乱立とすら言える増加と、それに伴うコミックやライトノベルの人気作品のアニメ化の権利獲得を巡る競合の激化、それ以外にも近年のコミック・ライトノベル業界全体の体質的な変化で、低予算アニメ化には適さない複雑難解な作品にヒット作が偏っている現状や、自社企画によるオリジナルアニメ作品全般の不振などといった要素があり、アニメ業界にとっての低予算アニメ作品に適したコンテンツの不足が常態化しているという一面も見逃すことはできない。
その様な事もあり、最近では人気原画家が携わり、そのネームバリューで一定数の販売を確実に見込まれている作品などで、ゲーム発売予定日の数ヶ月前という販売見通しも定かではない段階から、アニメ化を含むメディアミックス企画案がゲームメーカー側に持ち込まれる(メディアミックス業界側から見れば、いち早い段階でその権利を確保しておく)ケースも珍しくなくなっている[2]。