アイヌ語
アイヌ イタ?
発音IPA: /ai?nu itak?/
話される国日本、ロシア
地域北海道、樺太、千島列島
総話者数1991年の調査で日本に15人
言語系統孤立した言語
アイヌ語
公的地位
公用語日本(国会での使用が認められている)
統制機関
言語コード
ISO 639-1なし
ISO 639-2ain
ISO 639-3 ⇒ain
注意: この頁にはユニコードで記述されたIPA発音記号が含まれているかもしれません。
この項目には、一部のコンピュータや一部の閲覧ソフトで表示できない文字が含まれています(詳細)。
アイヌ語(-ご、Aynu itak〔アイヌ・イタ?〕)は、アイヌ民族(アイヌ)の言語で、話者はアイヌ民族の主たる居住地域である日本・北海道、樺太(サハリン)、千島列島(クリル諸島)に分布する。日本語と同様、「孤立した言語」とされている。
目次
1 概説
2 アイヌ語の現状
3 アイヌ語の研究
4 文字による記録
5 発音
6 文法
7 アイヌ語の文章
7.1 文章化の試み
7.2 文字(カナ表記)
7.3 文字(ローマ字表記)
7.4 文学
8 アイヌ語由来の地名
9 アイヌ語の語彙
9.1 代表例
9.2 日本の地名となったアイヌ語
9.3 日本語に溶け込んだアイヌ語
10 脚注
11 参考文献
11.1 入門書
11.2 辞書
11.3 解説書、特定分野の辞典
11.4 読み物
12 関連項目
13 外部リンク
//
地理的に近い位置で話されてきたにもかかわらず、日本語との間には、語彙の借用を除いてそれほど共通点が見いだせない。専門家の間では、アイヌ語を、日本語の基盤となったいくつかの言語の内の一つから発展した言語とする見方が一般的だが、現段階ではアイヌ語は特定の語族に属さない。
地方によって多くの方言がある。
現在、アイヌ語を継承しているアイヌは非常に少なく、近いうちに消滅してしまうことが懸念されている言語の一つである。1996年の推定では、約15,000人のアイヌの中で、アイヌ語を流暢に話せる人(Active speakers)は15人しかいなかった[1]。さらに別の推定では母語話者(Native speakers)は千島列島では既に消滅し、樺太でもおそらく消滅していて、残る北海道の話者も平均年齢が既に80を越え、数も10人以下となっている[2]。アイヌ語の消滅危惧のレベルは「おそらく消滅した言語」と「消滅の危機に厳しくさらされる言語」の間の「消滅に近い言語」となっている。
1980年代以降、萱野茂らアイヌ語を残そうとするアイヌ自身の努力の結果、アイヌ語教室が各地に開設され、2007年現在、北海道内14箇所にアイヌ語教室が設置され、多くの人がアイヌ語を学んでいる。また関東地方にも、関東在住のアイヌまたは大和民族がアイヌ語を学ぶ集まりがいくつか存在する。
アイヌ文化振興財団主催のアイヌ語弁論大会(イタカンロー)には毎年多くの人が参加し、アイヌ語による弁論や口承文芸の披露が行われている。
また、1990年代から、アイヌではない人の中にもアイヌ語を勉強しようとする人が増えてきている。アイヌ語の辞典も各種出版されている。 特に東北地方では、アイヌとの歴史的連続性や地名研究の必要からアイヌ語への関心は伝統的に高い。
2004年から北海道で開催されている世界的モータースポーツイベント、世界ラリー選手権のイベントの一つラリージャパンにおいて、コース(SS、スペシャルステージ)の名前は、キムンカムイ、ヤムワッカなど、原則的にアイヌ語で付けられている。