はり師
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はり師(はりし、Acupuncturist)とは、昭和22年「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」が施行されるによりはり師国家試験に合格した者をいう。
目次

1 概説

2 学術体系

3 法規、資格制度

4 鍼灸師養成所

5 関連団体

6 関連項目

7 外部リンク

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概説

日本古来からの医学体系を主流とする医者の制度。昭和22年の法律217号により「はり師」という資格名が定められた。同法には「きゅう師」と「あん摩マッサージ指圧師」という資格を定めている。この三種の資格とも、業務内容についての規定は存在しない。医師が医業について独占しているように、はり師は「はり業」について、きゅう師は「きゅう業」について、あん摩マッサージ指圧師は「あん摩マッサージ指圧業」について独占している。はり師・きゅう師は資格を得るについて、東洋医学概論(漢方・経穴)について履修し、その知識・技能があるかどうかを国家試験で試される。あん摩マッサージ指圧師は、この東洋医学概論について履修はするが、国家試験科目には存在していない。

柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師は、骨折・脱臼について医師の同意を必要とするが、はり師・きゅう師には、その制限は存在しない。つまり、医師が西洋医術体系であるのに対し、はり師・きゅう師は、東洋医学(漢方・経穴等)を主流とした学術体系の医術の制度であるといえる。


学術体系

はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧は、日本古来からの医学体系に古代中国(漢時代)からの医学体系が加わって、独自の継承と発展を遂げてきている。その考え方の主流は、全宇宙感にあるといえよう。森羅万象全てのものは陰と陽という両極に分けて考えることができるとし、その一方を前段階・中庸・後段階の三つに分けて考える思考方法を採る。陽は陽明・太陽・少陽という具合、日中を朝・昼・夕とに分けると同様です。陰は少陰・太陰・蕨陰とに、夜半・深夜・未明と分けるように!そしてまた、全ての事象を木・火・土・金・水の五つに分類して考えます。この五つは木は火を生かし、火は土を生かし。土は金を生かし、金は水を生かし、水は木を生かすというふうに考えます。この関係を「相生」と言います。この関係とは別に「相克」という関係もあり、木は土を相克し、土は水を相克し、水は火を相克し、火は金を相克し、金は木を相克すると考えます。こうした関係は森羅万象全ての物事にあると考えますが、生体の成り立ちを目に見ることができるものを「血(けつ)」と言い、目に見ることができないものを「気」と言います。「血気盛んな若者」というように、この血気(けっき)の活性が強ければ元気が良いと考えます。また、この血気の流れのことを「経絡(けいらく)」と言います。縦の?がりを「経」と言い、横の?がりを「絡」と言います。この流れを操作するのに、針や艾を使います。東洋には様々の医学医療がありますが、通常「東洋医学」という場合には、この鍼(はり)灸(きゅう)や、あん摩マッサージ指圧を言いますが、これは正しくは「漢法医学」というのが正しい表現です。「漢方」とした場合には「処方」のこと、つまり、漢方薬のことのみを言います。漢法医学(東洋医学)は、はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧に漢方薬療法を加えた四つが一体となった医学体系です。漢方薬療法にことを専門的には湯液(とうえき)と言い、服薬等の方法で吐かせたり、発熱させたり、下痢させたりなどにより治療します。各患者さんの容体によって、はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧・漢方薬療法を自在に駆使して傷病の改善や保健を行うのが東洋医学です。現在の法律や制度のもとでは、投薬は「調剤」として薬剤師に限られていることから、同一人が全ての技術を自由に使い分けることは困難があります。しかし、今は、柔道整復師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師・薬剤師を合し免許もつ人も次第に増えてきましたので、東洋医学本来の方法が可能になってもきています。


法規、資格制度

あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律に基づく資格。

「はり師名簿」とは、厚生労働省に備えられている名簿で、医師でいうところの「医籍」に相当する。
現在は、厚生労働大臣の指定をうけた財団法人東洋療法研修試験財団がその事務を行っている。

その施術の特性から、きゅう師と組み合わせて鍼灸師と呼称したり、きゅう師あん摩マッサージ指圧師と組み合わせて鍼灸マッサージ師もしくは三療師などと呼び、呼ばれることもある。それぞれに別の資格であり、養成施設(専門学校や盲学校等)によってはこの3つを合わせて教える課程もある。

はり師の養成を行う教員は、医師の他、はり師教員、理療科教員の資格取得者などとされている。

はり師(鍼灸師)がコ・メディカルであるかどうか、はっきりとした定義はない。
単に医師以外の医療従事者をコ・メディカルと呼称するのであればそのとおりであるが、コ・メディカル本来の意味である医師と協同で医療行為に従事する者とすれば、鍼灸師はコ・メディカルではない。鍼灸師の一部には、病院または診療所などの医師の下で働く者もいるが、鍼灸師全体からすれば少数である。同様にパラ・メディカル(医師の補助者)でもない。鍼灸師は、健康保険による施術を行う際に医師の同意を必要とするが、それ以外の施術に関しては医師の同意を必要としない。


鍼灸師養成所

鍼灸養成施設養成施設)を参照。 江戸時代から、鍼は視覚障害者の代表的な職業とされていたため、各地の盲学校には、理療科または鍼灸手技療法科という、はり師・きゅう師の職業課程がある。また、各地の視覚障害センターなど、中途失明者のための厚生施設にも鍼、マッサージ課程が設けられているところがある。


関連団体

財団法人東洋療法研修試験財団

社団法人東洋療法学校協会

日本理療科教員連盟

社団法人日本鍼灸師会

社団法人全日本鍼灸学会

社団法人全日本鍼灸マッサージ師会


関連項目

備考

きゅう師(きゅう)

異なるもの

医師

理学療法士

パラメディカル


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki