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吃音症(きつおんしょう、英:Stammering symptom)とは、発語時に言葉が連続して発せられたり、瞬間あるいは一時的に無音状態が続くなどの言葉が円滑に話せない疾病。言語障害の一種である。どもり、吃音ともいわれる。WHOの疾病分類「ICD-10」では、吃音は、「会話の流暢性とリズムの障害」、「吃音症」[1]とされ、米国精神医学会のDSM-4-TR(精神障害の診断と統計の手引き)でも吃音症とされている。日本においてもICD-10やDSMに準じた厚労省の「疾病、傷害及び死因分類」[2]が採用され、吃音は基本的には医療機関で受診可能な健康保険適用の吃音症という疾病に分類されている ⇒[3]。
目次
1 概要
2 分類
2.1 吃音の種類・分類一覧
3 吃音の段階
4 吃音に伴う症状
5 原因
5.1 脳科学的アプローチ
5.2 遺伝学的アプローチ
5.3 発症のきっかけ
6 治療・矯正
6.1 日本以外の治療研究事例
6.2 花沢研究所の矯正法
6.3 治療の問題点
6.3.1 吃音の再発
6.3.2 健康保険適用と診療報酬
6.3.3 専門の医師と言語聴覚士の不足
6.3.4 治療のあり方と今後の方向性
6.3.4.1 吃音者が具体的にできること
6.3.5 民間矯正所の問題と消費者行政
6.4 他の言語障害との混同
6.5 日本の吃音政策の遅れ
6.6 医療機関を受診している患者数
6.6.1 その他
7 薬への期待と副作用
8 吃音者間の治療観の相違
9 脚注
10 文献・図書
11 関連項目
12 外部リンク
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言葉が発しにくい言語障害であり、非吃音者があせって早口で話す時に「突っかかる」こととは異なる。成人では0.8 - 1.2%、学齢期の子供で約1.2%、5歳までの子供では約5%が吃音者であるといわれる。本人が気づいてない場合もある。吃音の程度や、どもりやすい言葉や場面には個人差がある。緊張していたり、朗読や電話の応対をしたりする時など、どもりやすい傾向があるとされる。だが、緊張するからどもるのではなく、どもるから緊張するのである。戦後一時期まで、吃音は、精神的緊張に起因する癖であると誤って理解されてきた。それ故、吃音治療も心理療法が重視され、間違った方向に進んだ。
『どもりは必ずなおせる ?子どものどもり おとなのどもり?』(婦人生活社 1983年)の著者である花沢忠一郎は、幼少の頃から吃音で苦しみ続け、独自の呼吸法や発声法などを取り入れた大人の吃音の矯正法を、日本で最初に考え出し、吃音を自覚し始めたものを「大人のどもり」、吃音に無自覚ものを「子供のどもり」と定義した。子供の吃音や、本人が吃音を気にする前だと治る確率も高いとされる。近年、吃音はICD-10分類の情緒障害としての吃音症だけではなく、それ以外にも色々な吃症状があり、症候群[3]であるとする見解も出てきている。
他の身体的障害や言語障害と同様に、吃音は嘲笑やいじめの対象になる事もある。音読の授業で上手く喋れず子供の心に深い傷を負わせることも多い。吃音に絶望し自殺する者もいる。自殺しないまでもうまく言葉が話せないことに起因するうつ病、対人恐怖症、社会恐怖、引きこもりなどの二次障害が出ることがある。
時折、吃音者が吃音を意識していない時など、流暢に話せることもある。また、吃音者はどもる言葉を巧みに避け、どもらないように見せているので、傍からは吃音だと気付かず、深刻な悩みだと受け取られないこともある。吃音者が心で感じている苦痛ほど、周囲の人間は気にしていなかったり、楽観的に接することが多い。
吃音は自分の名前が言えない、店で注文できない、人と円滑にコミュニケーションを取れない、挨拶が出来ない、電話がかけられない、など社会生活全般に大きな影響を及ぼすが、これを「恥ずかしいこと」と認知し必死に隠そうとする傾向が強いと言われる。