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説話 (せつわ) とは、おもに創作によらず人々の間で伝承されてきた作者不詳の物語の総称で、民間説話(民話)や神話、仏教説話を含む。
ドイツ語のメルヘン・メルヒェン (Marchen)、英語のフェアリーテール (fairy tale) を含んでいる。メルヘンは、スティス・トンプソン以降、英語圏でもよく使われるようになった。
目次
1 特徴
1.1 昔話・伝説・世間話の違い
2 歴史
2.1 おとぎ話の起源
2.2 童話とメルヘン
3 説話の種類
3.1 民話・昔話
3.2 説話文学
3.3 中国の説話
4 関連文献
5 関連項目
6 外部リンク
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説話の多くはもともと口承文芸である。地域・言語によっては、ある時代から書き言葉で残されるようになったものもある。現代では出版されて活字で残されるようになったものも多い。西洋の『ペンタメローネ(五日物語)』や『グリム童話』なども、口伝に取材して後年本にまとめられたものの一例である。
また、口承の場合は地域や時代によって細部に異同が多い。語られるたびに内容が微妙に違っていても、聞き手はそれを同一の物語として受け取っている点にも特徴がある。
口承文芸は無文字時代から存在し、一般に、昔話・伝説・世間話などの民話、新語作成、新文句(新句法)、諺、謎、唱え言、童言葉、民謡、語り物などに分類される。
このうち、昔話には、発端句(「むかし」を含むものが多い)と結句(「どっとはらい」など)に代表される決まり文句がある。また、固有名詞を示さず、描写も最小限度にとどめ、話の信憑性に関する責任を回避した形で語られる。時代や場所をはっきり示さず、登場人物の名前も「爺」「婆」や、出生・身体の特徴をもとにした普通名詞的である。「桃太郎」は、「桃から生まれた長男」の意味しか持たない。
伝説は、同じ昔の話であっても、一定の土地の地名や年代など、その所在や時代背景が的確に示され、登場人物も歴史上の有名な人物やその土地の何と言う人物など、好んで詳細に示そうとし、定義において昔話との大きな相違点とされる。 これらの事から、伝説には伝記風の態度と要素があるが、昔話はフィクション(創作)として語られている。しかし一部の土地では「炭焼き長者」や「子育て幽霊」などといった昔話が伝説化し、定着している例も挙げられる。
世間話は体験談や実話として語られる民話である。
昔話、伝説、世間話の違いを表にすると以下のとおりとなる。
種類語られる人物・時・場所語られ方語り・話のかたち
昔話不特定事実かどうかわからない(おそらく事実ではない)あり
伝説特定少しは事実かもしれない(少しは信じてほしい)なし
世間話特定事実である(信じてほしい)なし
狭義のおとぎ話(御伽話)は、太閤秀吉が抱えた御伽衆の語った面白話に起源があるとされる。御伽という風習そのものは別名夜伽(=通夜)にもあるように、古くからある徹夜で語り明かす伝統に基づいている(庚申待)。その晩に話される話を夜伽話、転じて御伽話とされるに至った。
大正時代に入ってきた「メルヘン」というドイツ語は「童話、またはおとぎ話」と訳されたので、昔話(おとぎ話)と童話が混同して使われた事もあった。
昔話や伝説などの民話、おとぎ話、広くは神話や仏教説話を含む。モチーフによって起源説話、神婚説話などと分類される。仏教説話のように啓蒙的な要素を持ったものもある。
また日本民俗学者の柳田国男によって完形昔話、派生昔話に分ける分類法も提唱されている。
完形昔話
誕生の奇譚:桃太郎、力太郎、一寸法師、瓜子姫など。
主人公の異例な成長ぶり:田螺長者、蛇息子など。
財宝の発見:八石村、取付く引付く、わらしべ長者、笠地蔵など。
危機の打開:鬼の子小綱、食わず女房、宝化け物など。
動物の援助:舌切り雀、文福茶釜、花咲爺、瘤取り爺など。
主人公の知恵:姥捨山、金の茄子、田能久、俵薬師など。