おたく狩り(おたくがり)とは、おたくに対して険悪感を抱いた一般人がおたくを対象とした金銭奪取行為のこと。女性が被害者となった場合、おたく狩りと区別して「腐女狩り」と称することもある。[要出典]また警官が、おたくを集中的に職務質問して微罪によって任意出頭を求め、場合によっては逮捕する事象も、おたく狩りと呼ばれる場合がある。
目次
1 概要
2 金銭奪取行為としての「おたく狩り」
3 警察官による職務質問としての「おたく狩り」
4 脚注
5 関連項目
6 外部リンク
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おたく狩りとは、「おたく」と称される趣味層の者達に対して行われる金銭奪取行為を言う。アニメ商品やテレビゲームなどを好む「おたく」の若年男性が集まる秋葉原などの場所で行われることが多い。類似した行為として、「コミケ狩り」等がある。行為を行う者の大半が、未成年で占められる割合が高い珍しい事例である。
また、「おたく狩り」という用語が最初に登場した時には、警官によるおたくへの集中的な職務質問の事を指していた。本稿の後半で解説する。
どちらの事象についても、「おたく」という存在が、「狩り」をする上で恰好の「獲物」であるという事、および、社会的風潮によって「狩り」の対象にする事への罪悪感が低い事が背景にある事が指摘されている。
両方の意味での「おたく狩り」に関連して、警視庁の生活環境課と地域指導課は、ウェブサイト「刃物の話」にて、イラストを使ったやや子供向けの説明を行っている[1] 。ここで警視庁は、例示した電気街に新作のゲームソフトを買いに行く相談をしている少年たちの会話の中で、金銭奪取行為としての「オタク狩り」(本項前半の意味での「おたく狩り」)に言及している。更に少年たちの会話は続き、おたく狩りからの護身用にカッターナイフを持ち歩くという事は、銃刀法や軽犯罪法に違反する場合がある為、警察による取締りの対象になるという事(本項後半の意味での「おたく狩り」)が、解説されている。
古典的な暴行・恐喝の手口と手法は同じではあるが、特異な点は次のとおり。
複数人数で行われるケースが多く見られる。
おたく狩りは、一人歩きのおたくが狙われるケースがほとんどである。
おたくがよく買い物に出入りする店の周囲に張り込み、おたくが入店する前に「狩り」に及ぶケースが多い。(買い物を済ませた人間に対して「狩り」をしても大した金額が得られない為。)この場合、店先から人気のない所までおたくを連れていくが、犯人の仲間が周囲を取り囲み騒ぎながら連れ去ってしまう。このため通行人からは、若者がふざけあっているようにしか見えないおそれが高い。
加害者については、特に未成年の場合「○○退治」と称して行い、自己の行為の正当性を主張するケースがある。この場合に特に見られる問題点として、「再犯率が高い」「被害者に対して加害者の情報が一切知らされない」「逮捕された事を逆恨みして報復行為に及ぶ」「違法行為に対しての知識が不足している」等が挙げられる。
おたくハンターはおたくを狩る理由として「臭くて汚いから」と述べる事が多い。しかしながら、実際におたくと呼ばれる人間の体臭を嗅いて確かめているとは常識的に見て考えにくく、自身や仲間内での価値観に基づく一種のステレオタイプの嫌悪感を利用した理由付けが根源にあるものと思われる。
金銭を持って買い物にやってくるおたくを対象とするので確実に金を取れ、かつおたくは暴力に弱いと思われている事から、加害者側としてはローリスク・ハイリターンと考えられており、おやじ狩りに代わって横行するようになった。また、前述のように加害者側は「汚くて臭いおたくを退治する」という意識・理由付けのもとで襲撃しているので、違法行為を犯しているという意識が薄く、逮捕されても全く反省しない者もいるという[2][3]。
2006年8月には観光客が高校生らに「オタク!オタク!」と言われながら暴行を加えられたことがある。この樣に、オタクであるかどうかに拘らずこの種の被害は波及しており、もはや「おたく狩り」という言葉自体が、この種の強盗犯たちが自己を正当化しようとする為だけの表現・符牒になっている一面がある。
2007年には、中央大学法学部の学生が刺青を見せて「こっちの世界では指詰めか100万払うか」と脅し、銀行から預金を下ろさせる事件も発生している。
また、夏と冬のコミックマーケット期間中には、徹夜で並んでいる参加者がトイレ等に行くために列から離れ単独行動した所を狙い、襲撃するという通称「コミケ狩り」も発生している。
「オタク狩り」という用語は、週刊SPA!2005年2月1号の記事においては、秋葉原などにおいて警察官が検挙率を稼ぐ為に無抵抗なオタクを選んで職務質問を行い、カッターナイフの所持などを理由に「任意出頭」させる事例を指している[4]。中には、「オタク狩り」行為を目的として、当該警察署管轄外の地域での巡回を行う警察署も存在する。(本富士警察署では、管轄外である秋葉原へ出向いての職務質問の事例が確認されている。)
任意とは言うものの、警察官には「質問を継続するため」にある程度の行為が許されており、無理に職務質問を拒否してその場を去ろうものなら公務執行妨害に発展する事すらあり得るため、実質的には強制に近い。そして職務質問を受ければ、ほとんどの場合何らかの理由を作られて任意出頭を求められることになる。この任意出頭も前述と同じく強制に近いため、実質的には「逮捕」である。
「逮捕」された経験を持つ者の証言によると、新人警官の研修の様な感覚で職務質問されて逮捕されてしまったとの事である。この実質的「逮捕」をされた者は、警察署で数時間の事情聴取の上、鑑識課の部屋にて指紋と顔写真を登録されて釈放される(未成年者は、親権者に連絡される)。その後、ほとんどの場合は書類送検ののち不起訴・不処分で一件落着となるが、過去に非行歴・犯歴などがある者は起訴される場合もある。
秋葉原には露店や立ち売りで違法ソフトウェアを販売している外国人が散見されるが、警官が彼らのような「一見して違法行為を行っている可能性が分かる者」に任意出頭を求めない理由は、単に「言葉が通じないので調書を取るのが面倒くさいから」「抵抗される可能性があるから」との事である。有形力を行使しての反抗を受けた場合には公務執行妨害で逮捕出来るのはいずれの場合においても同じであるが、同じ「一人」ならば最初からそのような反抗を受けずさくさくと職務質問を進められる方が楽であるため、違法と分かっていても彼らには声をかけない場合が多い。