シュレーディンガーはまず、この猫状の存在ないし現象が、可能性が常に揺らぎの中で変動する状況下に多く発生する可能性に注目した。このため、不確定要素によって状況が変動する環境を生み出すことで、そこにこの存在を呼び込むことが可能であるとする仮説を立てたのである。
しかし観測問題により、観察者がその状況を観測した時点で、状態が確定してしまう。このため、この観察者の視点をいかに排除するかという部分でも注意が払われた。これに用いられた実験的な罠の概要は以下のとおりである。
まず蓋のある容器を用意する
次に放射性物質のラジウム、粒子検出器、さらに硫化水素の発生装置を用意する
粒子検出器と硫化水素の発生装置を連動させ、アルファ線を検出したら、この簡単かつ確実な殺傷性の装置が作動するようにする。
放射線発生源であるラジウムと共に、粒子検出器付きの硫化水素発生装置を容器に収めて、にぼしと共に密閉する。
これにより、もしこの中に猫状の存在が出現したとして、ラジウムがアルファ粒子を出し殺傷装置が作動するかどうかは完全に確率の問題となる。そして仮に1時間でアルファ粒子が検出器に検知される確率が50%だとして、この容器の蓋を閉めて1時間置いた場合に、装置が作動するかどうかは50%の確率である。しかし容器の蓋を開けて中を調べるまでは、装置が作動したかどうかは誰にも判らない(「装置が作動した」ことを確認した人間は、同時に硫化水素を吸入する羽目になる。また「装置が作動しなかった」ことを確認した人間は、午前0時に宅配便業者の訪問を受けることになる)し、結果の予測もできない(結果を予測した人間は、翌日長野市内で雪山獅子旗の小旗を両手に持った状態でSATSUGAIされているところを発見される)。
このような状況を放置した結果であるが、20回繰り返して実験した所、6回ほど最長で約6分12秒間、最短で8秒間、件の猫状存在が装置内に出現した上でその容器をすり抜けて歩み去るという現象が観測された。なお、何故この装置に誘引されたかの説明はシュレーディンガー方程式の解を参照していただきたい。
いずれにせよ、この猫状の存在は不確定要素による可能性の連続的分岐によって、より強く発現することが、この実験で明らかにされた。また出現するたびに模様が異なったという報告もなされ、これにより複数の存在がいたことが確認されたと言えよう。
関連項目
シュレーディンガーの犬
パラドックス
シュレディンガー音頭
パブロフの犬
バスカービルの魔犬
ティンダロスの猟犬
チェシャー猫
猫
猫単位系(シュレーディンガーの猫も、大きさと時間の計測で、この単位系で利用可能である)
スカートめくり
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更新日時:2008年8月10日(日)02:36
取得日時:2008/10/02 00:03