角川書店(かどかわしょてん)は、東京都千代田区に本拠を持つ大手出版社。日本が太平洋戦争で敗北した1945年に国文学者の角川源義によって設立され、戦後から現在まで続く「日本文化」を形成するのに一役を買っている企業である。
現在では企業買収(M&A)による多角企業化を目指している。同社は正に、創業以来「日本の現代視覚文化制覇」を目標として邁進している所と言っていいだろう。
なお、学習研究社や昭文社、幻冬社、インプレスなどと共に、閉塞的な出版業界では珍しく株式を公開しているところも注目される。一方、映画会社では大手の東宝や東映、松竹に代表されるように珍しい所ではないから、同社が開放的な複合会社として進む指針を示していると言えなくも無い。 ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディアの専門家気取りたちが「角川書店」の項目を執筆しています。
目次
1 角川系列の支配確立経緯
2 社内紛争
3 角川文庫
4 プロジェクト・レヴォリューション
5 雑誌
6 関連項目
角川系列の支配確立経緯 ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディアの専門家気取りたちが「角川グループホールディングス」の項目を執筆しています。
角川書店系列諸社によって造り出された「文化」を見るには、戦後すぐの1949年、「角川文庫」の創設にまでさかのぼる必要がある。この時期、1927年に続く第2の文庫本ブームが起こり、その旗手を担ったのが同社であった。当時あった文庫を扱う出版社は、第1期の時に設立された岩波書店と新潮社位しかなく、講談社や集英社は参入をまだしていなかった。ここを早期に押さえたことが、後の規模拡大へ大きく貢献した。
その後、1952年には新潮社と共に全集ブームを起こす。しかし同社が現在の地位を手にするには、1965年の角川春樹入社を待つ必要があった。
春樹は入社後、社の方針をそれまでの国文学などから一般大衆路線へ転換させると共に、「角川商法」と呼ばれる「自社の発行文庫本を、自ら映画する」という、当時としては画期的なメディアミックス路線を打ち出した。
それまでの角川書店は、作者に印税が払えないほど経営が困窮していたが、この方針転換により1970年代に角川映画は一大ブームを引き起こすことになり、一躍注目される企業となった。
その後、80年代には情報誌とゲームソフトにも乗り出し、同時期にスニーカー文庫を始めとするライトノベル市場形成を企むようになった。その結果、特に最後のライトノベル分野ではかなりの支配権を構築するに至り、現代視覚文化の流れの一翼を担う存在となった。角川系列のライトノベルは作家育成牧場としての側面も存在し、優秀な書き手をさっさと引き抜いて大衆文芸を書かせている。
なお春樹自身は、1992年に後述する分裂騒動を引き起こし、翌年にはコカイン所持で逮捕・解任されるという一大ドラマを自ら演じて社を去ったが、彼による商法は現在に至るまで、角川のみならず出版業界の規範となったといえるだろう。
社内紛争
1992年、角川書店社長の春樹と弟の歴彦が社の路線形成で対立し、後者派の者が分裂して主婦の友社を味方につけメディアワークス(電撃系列)を創始した。ブランド名が象徴するように、まさに「電撃」的な出来事であったが、翌年の春樹逮捕とそれに伴う歴彦の角川書店社長就任は、それに輪をかける事態となった。分裂した意味が全くなくなってしまったからである。
現在となっては、ただメディアワークスという新ブランドを造りたいが為の一発芸ではなかったか(根拠として、後に主婦の友社と対立するようになったことが挙げられる)とさえ疑われているが、「小さな対立による事件が、大きな事態となって、その後も長く影響を及ぼす」というカオス理論を象徴する事例として、注目されている所でもある。
角川文庫
創業者の角川源義が「古今東西の不朽の典籍」、つまり夏目漱石などが書いた教科書向きの堅苦しく難しい小説「吾輩は猫である」・「こころ」などを売るために創刊した。
2007年現在では、「涼宮ハルヒの憂鬱」(スニーカー文庫)や日本ひきこもり協会でおなじみの「NHKにようこそ!」、表紙が恥ずかしい「ばいばい、アース」・「女子大生会計士の事件簿」、エロ小説書きのデビュー作「アフリカン・ゲーム・カートリッジ」などが古今東西の不朽の典籍として売られている。
プロジェクト・レヴォリューション
プロジェクト・レヴォリューションにも角川書店が登場している。特に天使ユニットの人気が高いらしい。富士見書房とエンターブレインに対して友好的であるが、メディアワークスとブロッコリーに対して敵対的である。
雑誌
大手三社の小学館、集英社、講談社などには及ぶべくもないが、同社も以下のような雑誌を刊行している。同社は複合戦略を得意としていることもあり、連関は強い。
漫画としては小学館の『ドラえもん』同様、社の看板となりうる『ケロロ軍曹』を1999年に得ているが、現在はこれと『機動戦士ガンダム』『新世紀エヴァンゲリオン』などを最大限に活用し、青年誌中心から年少世代へも市場を拡大しようと躍起になっている。角川の成果か、萌えの概念を認識する世代は昨今になって『らき☆すた』等諸作品の影響もあり、次第に低年齢化しているといわれている。
また伝統的にパロディを活用する傾向があり、ヒット作品については規模の大小、ないしアンソロジーか単独作家かの格差こそあれ、何らかの形で公式同人誌を出すのが通例化している。