放射能(ほうしゃのう)とは、怪獣映画やパニック映画などでよく知られるあの物質。しばしば放射性物質と混同されるものの、全くの別物であるがそういうことに気がつかない人のほうが多い。
目次
1 概略
2 生体への影響
3 放射能汚染
4 その他の問題
5 放射性物質との差違
6 関連項目
概略
放射能は、一部に未来のエネルギー源として注目されて世界中で使用されているが、一方で毒性が高く、管理が非常に難しい。常温では固体であるが、水溶性が高く、また昇華してガス化できる。そして無味無臭であり、実際に汚染が発生した場合、発見することは困難である。
自然科学の世界では「放射線を発する能力」を示す専門用語として放射能という言葉が使われているが、この項で説明する放射能とは全く違ったものであり、実際に放射能という言葉を使用する際には注意が必要である。
生体への影響
放射能は多くの目的で使用されるにもかかわらず、人体への影響は明らかではない。ただ、下記のような性質を持つことがわかっている。
きわめて有害である
放射能は、どれほど微量であっても致命的なほど有害である。放射能ガスを吸い込むと即死することもある。その他、発癌、多臓器不全なども知られる。生殖細胞の損傷(誘奇形性)もあり、その影響は後代にも及ぶ。サリンも真っ青である。
周囲を汚染する
放射能は他の物質を汚染し、放射能化する。この汚染は次々と広がってゆく恐れがある。後述の「放射線品種改良」も参照のこと。
生物を巨大化させる
放射能にだけ見られる特異な性質である。ゴジラの例を挙げるまでもなく、同様の現象は数多く見られるが、放射能を浴びた生物が全て巨大化するわけではなく、そのメカニズムは解明されていない。原子力発電所近辺の海域では巨大な貝や魚がとれることが多い。政府はこれは、温排水で海水温が上がったためだと説明している。胡乱な話である。放射能によって超能力を獲得したり、高次な存在に進化したり、天才になったりできる、とする意見もあり、その証拠とされる報告も多数あるが、これらには様々な疑義がある。ただし、チェルノブイリ原発事故により放射能汚染された「赤い森」で奇怪な生物が発見されているとの証言もあり、調査が急がれる。
放射能汚染
政府は公式には、放射能汚染の系統だった情報を公開しておらず、状況を正確に把握することは困難を極める。ガイガーカウンターで大気中の放射線量を測定し、間接的に汚染を把握できると言われるが、もともと放射性物質を感知するためのもので、放射能をどこまで感知できるかは疑問である。
1946年から1958年にかけてビキニ環礁で何度も行われた核実験は多大な放射能汚染をもたらした。ゴジラが生まれたのもここである。
1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故でも発癌などの影響が広がっている。付近の「赤い森」では奇怪な生物が見られるとの報告があるほか、体長1mの鶏が発見された事もある。念のために言っておくが実話である。
湾岸戦争に従軍した兵士が湾岸戦争症候群( ⇒Gulf war syndrome)と呼ばれる健康障害に悩まされている。これは、この戦争で大量に使用した劣化ウラン弾に含まれた放射能を吸い込んだためだとする説がある。一方で、劣化ウラン弾は放射能ではなく放射性物質であり、放射能は含まないとする説もある。
2006年には、某政府職員が放射能を投与されて死亡するというショッキングな事件が起きたが、その後の事件捜査の上で、被害者の住居のみならず立ち寄っただけの店舗やアパートまでもが閉鎖されたほか、使用された放射能を輸送した航空機も同様に隔離、閉鎖された。放射能汚染の拡大を防ぐためである。
その他の問題
放射能被害を語る上で最も重要なものが原子力発電所の安全対策であることは言うまでもない。同時に、使用済みの放射能の廃棄問題もある。現在、こうした核廃棄物を地下に閉じこめているが、放射能の毒性が消滅するまでには数百万年かかると言われ、放射能の持つ強い汚染能力を考慮すれば、非常に危険であるとする意見も少なくない。
植物の生長点に放射線を照射し、突然変異を誘発することで品種改良を進める放射線品種改良は古くから行われてきたが、この手法は、使用しているのが放射性物質であるか放射能であるかが明確ではなく、多くの市民団体から批判を受けている。使っているのが放射性物質なら高確率で安全である。しかし放射能に汚染された作物は危険である。危険な食物が食卓に並ぶことのないよう、厳重な管理が求められる。
アメリカ海軍は原子力空母を運用しているが、軍はここからは放射能が漏れることは無いと主張している。この意見には批判も多いが、一方で、原子力空母が使用しているのは、放射能ではなく放射性物質ではないかとする意見もある(それならば、放射能を使用しておらず、当然、漏れることもない)。ただし、いずれであるかは明らかにされていない。
宇宙空間には放射能が充ちているとする意見もあるが、もしそうであれば、宇宙から帰還したスペースシャトルや宇宙飛行士が無事であるはずがなく、この意見は珍説に分類したほうがよさそうである。
放射性物質との差違
放射能と放射性物質はしばしば混同される。よく似た性質を示すことは知られているが、一方で、大きく異なる部分もある。しつこいようだが、全くの別物である。
放射性物質は自然界に普通に存在し、少量である限りほぼ無害である。また、放射性物質の「誘導放射能」(この「放射能」は、自然科学用語としての「放射能」である)も汚染と言えなくもないが、(物質としての)放射能の汚染能力と比べれば桁違いに弱い。そして、放射性物質は自然のあらゆる場所(地核にも、水にも、もちろん大気にも)に含まれる天然由来の物質であり、放射能は純粋に人工的な物質である。
このように、毒性に大きな違いがあるため、原発事故や核実験などがあった場合、漏れだしたものが放射性物質か放射能であるかは明確に区別する必要がある。
しかし、しばしばこれを混同した報道が見られる。報道各社は正しい情報収集と報道を心がけなければならない。
関連項目 ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディアの専門家気取りたちが「放射能」の項目を執筆しています。 ⇒アンコモンズに、 ⇒放射能に関連するカテゴリがあるって噂だよ?
核家族
放射能を有していると言われる。
放射性物質
何度も書いたがこれは全くの別物である。
放射線
これもまた別物であるとされることもある。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
放射能に汚染された世界を描く。
ゴジラ
放射能の影響で巨大化したとも、口から放射能を吐くともされる。
宇宙戦艦ヤマト
ヤマトの任務は放射能に汚染された地球を救うことである。また、ガミラス星人は生存のために適量の放射能を必要としている。