- 1 名前:諸君、私はニュースが好きだφ ★ [2006/05/23(火) 08:51:59 ID:???0]
- 格差、格差と騒がれている。しかし、戦前の日本は、かなりな格差社会
であった。戦後になって高度成長期にどんどん格差が縮まり、皆が豊か になった。それが再び、差が大きくなってきている。しかし、まだ日本で 言う格差なんて可愛いものだ。世界全体の軸で見れば、日本はかなり 平等で均等な国だという認識は必要である。 自由競争がよくて、報われる人は報われ、落ちた人は仕方がない、と いう思想をとれば、格差が生まれるのは当然となる。しかし、世界的に見て、 格差の大きな社会は犯罪が多くて安心できない社会である。極端な場合、 上層の人は大きな利益を得るが、その安全を守るために私兵を雇わねば ならないような社会になる。自由競争のみを重視するならば、このコストも 負うつもりがなければならない。「安心・安全な社会」と「格差社会」は 相いれないのである。 世界的に見れば、日本はかなり平等な社会であるが、過去においても、 恵まれない人たちがいなかったわけではない。一億総中流化などと言われる 陰で、高度成長の波に乗れなかった人、保護を必要とする人はいた。 ただ、社会がそういう人たちにあまり目を向けなかっただけである。最近は、 不平等を感じる人が増えてきたのだ。 今、問題なのは、格差が広がっているということよりも、格差が固定される 傾向が強くなったことだろう。下層だろうがなんだろうが、やり方次第で道は 開ける、という夢がないのでは問題だ。しかし、これでは、真の自由競争が 働いていないということだろう。自由競争で格差ができたのかと思いきや、 実は社会の流動性を阻む構造を作ってしまったのかもしれない。 ソース 日経新聞夕刊、5/22付、1面「あすへの話題」 総合研究大学院大学教授 長谷川眞理子氏 前スレッド news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1148291920/ 関連スレッド 【論説】「小泉改革が格差を作った」のではなく「小泉改革が格差をあばいた」…毎日 news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1148298582/
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