- 404 名前:オレオレ!オレだよ、名無しだよ!! [2006/10/29(日) 18:09:26 0]
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【13歳のSOS届かず 福岡・いじめ自殺】(2) ●壊れた自転車かご このころ母親は、いじめを受けていないかと生徒に尋ねた。 自転車のかごが壊れていたからだ。生徒は認めなかった。 いじめは1年の時の担任の言動を見てきた生徒の間に広がった。 中心は、担任が日常的に接する、クラスをまたぐ生徒のグループだ。 「6月に死ぬ」。今年に入って、宣言したことがある。「死にたい」と 繰り返した。だが、冗談と受け止めた友人が多かった。 家では、競走馬を育てるゲームに熱中するようになっていた。 いじめはエスカレートした。休み時間、数人が入れ代わり立ち代わり机を取り囲み、 机をたたく音が教室に響いた。「死ね」「消えろ」「うざい」。こんな言葉を浴びせられた。 ●「心配かけられん」 ある日、生徒はいつにも増して優しく振る舞った。母親が帰宅すると、 いつもは2階でパソコンに向かったままなのに、1階に下りてきた。 「お帰り」「勉強してたよ」。母親は「どうしたと?」と言葉をかえした。 自殺の3日ほど前だ。放課後には、女子生徒たちにお菓子をあげていた。 そして、その日。 「これから僕、死ぬけん」。教室で、振り向きざまに同級生に告げた。 小学校の時、家まで付き添った友人には「周りの目がおれに『死ね』って言いよる」 と漏らした。両親に相談するよう助言しても、「親に心配かけられん」。 げた箱の前で「バイバイ」と言ったのが、最後だった。 その夜、祖父が、自宅敷地内の狭い倉庫で孫を見つけた。 梁(はり)にひもを通し、首をつっていた。 生徒は一人、耐えていた。「死にたい」と校内で発していたSOSのサインは、 大人には伝わらなかった。 「毎日夢を見ます。夢の中で(生徒は)、親や家族、 みんなを悲しませてることを苦しんでいます」。友人が生徒の両親にあてた手紙の一節だ。 手紙はこう結ばれている。 「これ以上、辛(つら)く悲しい思いをするのはいやです」 【社会面】2006年10月29日(日曜日)付 www.asahi.com/paper/national.html
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