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08/05/12 15:02:02 BE:777639078-2BP(9000)
温暖化で小動物「オコジョ」に異変…夏毛の期間長期化

 氷河期の生き残りと言われる愛らしい小動物「オコジョ」に異変が起きている。

 気温の変化を感じて、春と秋に体毛が生えかわるが、近年、春の換毛が早まり、秋の換毛は
逆に遅くなっているという。専門家は「温暖化の影響は明らか。生息域も狭められ、生存が
脅かされている」と指摘している。

 長野県の志賀高原。動物研究家の野紫木(やしき)洋さん(75)が3月30日、木立の間の雪面で
オコジョの足跡を見つけた。スキー場にほど近い森の中で、標高は1600メートル。調査歴30年、
環境省の委託調査も引き受ける野紫木さんは「80年代には標高1300メートル付近でも目撃
されていたが、今は1500メートル以上でないと見られない」と話した。野紫木さんの協力を得て、
計9日間撮影を試みたが、姿を見ることはできなかった。

 オコジョは夏に茶色、冬には真っ白の毛に生えかわる。野紫木さんの調査によると、志賀高原では、
1980年代に4月20日〜5月20日ごろだった春換毛の終了時期が、90年代以降は3月後半に。
逆に80年代に11月20日ごろだった秋換毛は90年代以降、11月30日〜12月20日ごろにずれ込んだ。

 原因は気温の上昇。信州大学志賀自然教育園の観測によると、春換毛の時期(3月と4月)の
最高気温を85〜87年と2003〜05年の各3年間の平均で比べると各月とも2・1度上昇。
最低気温は3月はほぼ同じだったが、4月は2・3度上がった。上昇傾向は秋の換毛期も同様だった。

 野紫木さんは、生息域が変化した理由を「オコジョの天敵のキツネが生息域を高山帯に拡大したため」
とする。里山のアカネズミやハタネズミが気温上昇で高山帯に移動し、これをエサにするキツネが山中に
生息域を広げ、オコジョを捕食するようになった。このため、オコジョの生息域もより高い地域へ追われて
いるというのだ。

 野紫木さんは「明らかに温暖化の影響」とし、「石川、岐阜県境の白山でも危機的状況にある。生息域を
狭められると、遺伝的多様性が失われ、地域個体群が絶滅しかねない」と懸念する。信大教育学部の
井田秀行准教授(森林生態学)は「換毛については、紅葉が遅く、青葉の開きが早くなっているのと同じで、
温暖化の影響が考えられる。生息域の変化も温暖化で説明がつくかどうか分からないが、日本の
高山生態系が様変わりしているのは確かだ」と話している。(科学部 佐藤淳)

ソース URLリンク(www.yomiuri.co.jp)


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